闘将復活!星野代表監督聖地1670日ぶり

- 阪神対広島戦をベンチから指揮する星野代表監督(撮影・上田博志)
<ウエスタン・リーグ:阪神6-4広島>◇20日◇甲子園
星野ジャパン、勝ち過ぎやで!? 北京五輪野球を率いる星野仙一代表監督(61)とコーチ陣が20日、ウエスタンリーグ阪神広島戦(甲子園)で采配を振るった。同監督にとって甲子園球場での指揮は、阪神監督だった03年10月24日の日本シリーズ対ダイエー戦以来、1670日ぶり。田淵ヘッド、山本守備走塁、大野投手各コーチと阪神ベンチ入りして実戦勘を取り戻すことが狙いのゲームに6-4で競り勝った。これで代表監督に就任して、17戦負けなし(15勝2分け)の強運ぶりを示した。星野監督はきょう21日は同じ対戦の広島側で指揮を執る。
一塁ベンチで勝利の瞬間を見届けた星野監督は、田淵ヘッドに「なんか負けないな」とニヤリ。連勝ロードを走り続ける闘将は山本、大野各コーチ、平田2軍監督らと握手を交わし、苦笑しながら切り出した。
「勝ち過ぎなもんだから…。負けとこうというわけにはいかんし、負けるわけにもいかん。まあ、流れに任してるんだけどな」
日本代表を率いることが決まったのは昨年1月。それからこれまでの間、プレ大会、アジア予選、練習試合など、指揮をとったゲームは、この日で17戦負けなし(15勝2分け)。恐るべき強運ぶりだ。
この日、首脳陣の実戦感覚を取り戻すことを目的にウエスタン戦で現場に立った。甲子園で戦うのは阪神監督だった03年10月24日の日本シリーズ対ダイエー戦以来、1670日ぶりのタクトだった。
久々の聖地にも星野監督は「リニューアルされてるし、そんなノスタルジアは捨てている」とキッパリ。試合前は全員を集合させて下位に沈む2軍に「(タテジマの)ユニホームを着ただけで満足するんじゃなく、勝ちに執念をもて!」とゲキを飛ばした。
星野ジャパンの首脳陣にとっては、北京行きを決めた昨年12月アジア予選以来の実戦。平田2軍監督に「思い切りやるからな」と伝えてバント、エンドラン、待球、スクイズなど8通りのサインを用意。一塁ベンチから山本三塁コーチにシグナルを伝達するタイミングをはかりながら試合を進めた。
ゲームは先手をとりながら1度は引っ繰り返された。しかし同点の8回裏無死二塁から、庄田の中前適時打、清水の三塁打などで突き放した。4犠飛を絡めた星野監督は「特にサードコーチが走者を突入させるところなどで、いいプレーがあった」といった。
それでも2度試みたエンドランはいずれも併殺打となり、3度命じた送りバントはすべて失敗。2軍クラスが中心だけに「アジア予選と比べるとプレッシャーは何百倍も軽い。こんなへたくそなチーム初めてや」と苦笑。またサイン・ミスもあったようで首脳陣にとってはいい予行練習に。
「こんなオッサンが急にポコッと来て選手もとまどうやろうが、こっちもいい勉強をさせてもらう。ユニホームを着たのが収穫。ついでに明日(21日)も勝つか!」。この勢いに乗って、負けない星野ジャパンが“北京で金”を合言葉に突っ走る。【寺尾博和】
[2008年5月21日10時53分 紙面から]
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