球児、連投で最終仕上げ「本気で行く」

- 投内連係練習を行う藤川(撮影・野上伸悟)
球児が本気モード! 北京五輪日本代表の藤川球児投手(28)が8日からの強化試合(東京ドーム)に連投し、最終の仕上げに入る。五輪直前でボルテージが上がったのか、セ・パの選抜チームに異例のメッセージを送った。「オールスターとは違うから、それを分かってほしい。本気で行く。内角を突く」。単なる親善試合ではない。本番さながらの投球で、北京に乗り込む姿勢だ。
異例のメッセージだった。東京ドームで練習を終えた藤川は足を止め、気持ちの高ぶりを抑えながら、言葉をつないだ。「しっかり伝えておかないと。オールスターとは違うから。本気で行く。内角を突く。それを分かってやってほしい」。8日から2日間、強化試合が行われる。虎の守護神はセットアッパーとして連投する予定だ。北京五輪に向けた調整の場だが、自身に課したテーマはそんな生ぬるいものじゃなかった。本気。この2文字でマウンドに上がる。
伝えておかないと-、藤川が発進したメッセージはセ・パの選抜チームに対してのものだった。強化試合とは言え、ケガをすれば、元も子もない。だから手加減する雰囲気になってもおかしくない。しかし藤川にとっては、北京五輪に向けた最後の実戦。球宴から登板間隔も開き、のんびりしたことは言っていられない。「明日も明後日もそのつもりだから」。2試合とも、本番さながらの全力投球を宣言。対戦相手にも、理解を求めた。
今回の合宿では、2日連続でブルペン入りするなど精力的に体を動かし、投手陣を引っ張ってきた。星野監督も「投げたがり屋だからな。タフなやつだ」と感心するほど。阪神では今季はほとんどが1イニングの登板だが、複数回投げさせる方針も固まっている。役割も上原につなぐ、セットアッパー。自身2年ぶりのポジションでいかに力を注げるか。意欲の表れだった。
強化試合では、昨年12月のアジア予選以来となる上原との「球児・浩治」のコンビ復活が見られる。星野監督はブルペンの熱気に「投手はいいよ」と久しぶりに笑みを浮かべた。藤川が東京ドームでどんな投球を見せるのか。答えはひとつ。全力投球で北京へテークオフする。【田口真一郎】
[2008年8月8日11時8分 紙面から]
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