ダルら先発陣ぴりっとせず/五輪強化試合

- 田中の犠飛で2点目を許す先発ダルビッシュ(撮影・たえ見朱実)
<五輪強化試合:日本代表6-4パ選抜>◇8日◇東京ドーム
ベンチの星野仙一監督(61)は薄笑いを浮かべていた。これは込み上げてきた怒りを必死に抑えようとしているポーズ。試合後、闘将は苦笑しながら出てきた。
「ちょっと締まりのないゲームだった。こういう展開で勝ったというか、監督生活でも(相手が毎回出塁し)3者凡退がないまま勝ったのは初めてじゃないかな」。
その表情はまさに不満げだった。日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が3回2失点で降板するや、西武涌井秀章投手(22)、ソフトバンク杉内俊哉投手(27)ら、先発要員がぴりっとしない。
特に、2番手としてマウンドに上がった涌井のリズムの悪さには「四球も絡んだし、ボールが真ん中に入っている」と内容の悪さを指摘。そして、その原因として「(登板)間隔の開きすぎかな…というのを精いっぱいの言い訳にしておこう」というのがやっとだった。
現場では北京のメーン球場を想定して、東京ドーム内の照明を2800ルクスから1600ルクスに落としてゲームが行われた。日本ハム梨田監督率いるパ・リーグ選抜もめまぐるしい投手起用に、バント、盗塁を駆使しながらかき回しにでるなど、星野ジャパンにとっては絶好のシチュエーションだったはずだ。
それがまるで敵のペースにはまったかのように、ズルズルと失点を重ねたことが不満だった。10日に代表チームは北京に出発する。星野監督は「今日のように苦労して結果1点でも多く…。そう簡単には勝てない。楽なゲームはないということだろう」と引き締めていた。【寺尾博和】
[2008年8月9日8時35分 紙面から]
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