ダル修正終了、キューバ退治へ納得の35球

- 周囲には見えない幕が張られたブルペンで投げ込むダルビッシュ
星野ジャパンのエース、ダルビッシュ有投手(21)が“キューバ退治”の準備を整えた。星野仙一監督(61)率いる日本代表は11日、メーン球場の隣にあるサブグラウンドで公式練習を行った。キューバとの1次リーグ初戦(13日)の先発が予定されているダルビッシュはブルペンで実戦をイメージしながら35球を投げ込んだ。強化試合でバランスを崩していたフォームの修正も終え、13日の大一番に備えた。
ダルビッシュがいよいよ臨戦態勢に入った。13日の先発へ向け、ブルペン入り。湿度や風、土など、日本とは違う環境を肌で感じながら、指先に力を込めた。この日は本番の試合会場の隣にあるサブグラウンドでの練習で、ダルビッシュは「この球場でやるわけじゃないんで」と素っ気なかった。だが、1球1球丁寧に投げる姿にはこれまでにない緊張感が漂っていた。
キューバの打者をイメージしながらの投球だった。実戦に近い雰囲気を出すため左利きの大野投手コーチがバットを持って左打席に入ろうとすると、星野監督は「右に立て」と指示し、右打者が多いキューバ打線をより強く意識させた。8日の強化試合(3回4安打2失点)では明らかなボール球が多かったが、この日は内外角にきっちりと投げ分けた。「内角、外角、どっちも大事ですから」と納得の35球を振り返った。
技術的な修正も終えた。生命線である外角低めへの制球を意識しすぎて、好調時のフォームと比べてひじが下がっていたことが分かった。ブルペンを見守った大野投手コーチは「トップをしっかりつくるようにという話をした。真っすぐも変化球も、本番までに修正できるでしょう」と満足げに話した。星野監督も「もう、やるっきゃない。(ダルビッシュに)いってもらうしかないんだから」と、エースの右腕にすべてを託した。
9日の強化試合(東京ドーム)で大敗した後で「北京でこんなぶざまなゲームはしません!」とファンに約束した星野監督に恥をかかせるわけにはいかない。大事なマウンドを任されるダルビッシュは「調子? まあ、普通です」。いつも通りクールに振る舞う姿が、内に秘める闘志を浮き立たせていた。【広瀬雷太】
[2008年8月12日8時31分 紙面から]
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