星野日本金メダルへ韓国戦は10投手総動員

- 韓国戦を迎える星野ジャパン。投手陣スクランブル態勢でリベンジだ
日本代表の星野仙一監督(61)が21日、22日準決勝の韓国戦へ向けて「オレの歴史の1ページを刻む」とリベンジを誓った。1次リーグでは3-5と競り負けた因縁の相手に、エース・ダルビッシュ有投手(22)をブルペン待機させるなど、10人の投手を総動員で投入する意向だ。不振の打線は捨て身の作戦で相手先発が予想される左腕エース金広鉉(20)を攻略する。闘将・星野監督が野球人生の集大成をかけた大一番に挑む。
韓国戦を前に星野監督の決意表明は約3時間にも及んだ。ときにうっすらと涙をため、ときに激しく、またときに怒気を含めた。国の威信をかけ、日本プロ野球界のプライド、ファンの期待を背負ったライバルとの戦い。星野監督の熱血トークは、このセリフで締めくくられた。
オレの歴史の1ページを刻む!
この日の北京市内は夜明け前から雨で、球場での全体練習は屋内に変更。準決勝の開始予定が午前10時半(日本時間同11時半)のため、体を慣らす目的で午前9時から代表宿舎に隣接する体育館で約1時間半、軽く体を動かした。
星野監督 どっちに転んでも選手は責められん。必死にやっとる。かわいいじゃないか。ここまできたらデータだ、なんだと言っとられんやろ。ピッチャーの全員をつぎ込むからな。
日本投手陣は、準決勝に進出した4チームでトップの防御率1・60。星野監督は10人の投手を総動員する覚悟だ。当初、準決勝にはダルビッシュの先発を示唆した。しかし13日キューバ戦の内容、その後の状態をチェックした結果、左腕杉内の起用を決断。エースのプライドを考慮しながらも、背水の陣を迎えて“非情”に徹することを心に決めた。
1次リーグの16日韓国戦は先発和田が7回、李大浩に同点弾を浴び、セットアッパー岩瀬が打たれ敗退した。星野監督は「オレの継投ミス」とチーム全員に謝罪。リベンジとなる一戦はダルビッシュをブルペン待機させるなど、早めの継投で目先を変えながら戦う。
韓国打線について「コントロールミス、投げミスさえしなければ大丈夫」と自信を見せた。さらに「(打者が)ヒジとかヒザを出してくるなら胸元を突いたらいい。それが(韓国の)手や」と、ケンカ腰の内角攻めも徹底していく。
20日の米国戦に敗れ1次リーグ4勝3敗の4位で終えた。帰りのバスの中で星野監督は「君たちも勝負師だから(米国に)負けたのはシャクだろう。でも今回はそのシャクを捨ててくれ。切り替えていけ」とゲキを飛ばした。
悲願の金メダルへ上原、藤川ら日本を代表する男たちがフル回転する。星野監督は「ギアを上げなくちゃいかんだろ」と決戦を見据えた。闘将が集大成をかけた大一番。歴史の1ページは栄光か屈辱か-。【寺尾博和】
[2008年8月22日8時48分 紙面から]
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