厳重な警備態勢の中、成都で聖火リレー
5月の中国・四川大地震で被災した四川省での北京五輪聖火リレーは最終日の5日午前、省都の成都市で行われた。聖火は同日午後、北京市に運ばれる。
成都市は3月に暴動が発生したチベット自治区への玄関口。4日に新きょうウイグル自治区でウイグル独立派によるテロとみられる警官隊襲撃事件が起きたことを受け、チベット独立派などによるテロや暴動再発を防ぐため厳重な警備態勢が敷かれ、3日後の五輪開会に向け当局側の強い危機感を示すリレーとなった。
リレーは市中心部から離れた南部の開発区で実施。企業や工場が中心で人口が密集しておらず、警備しやすい“隔離ルート”を設定したとみられる。
13・2キロのコースを、地震の救援活動で優れた働きをした軍や武装警察関係者を含む315人がリレー。
報道陣は2回、安全検査を受けさせられ、出発地点付近では小銃を持った警官が警備に当たった。
道路はリレーコースの約7キロ手前で封鎖。中国国旗を持って見物に行こうとした市民が足止めされ、警官に詰め寄る場面もあった。
市中心部の広場には、聖火が通過すると勘違いした市民ら約3万人が集まり、警官が「ここではリレーはない」と帰るよう呼び掛けた。
市内のチベット民族居住区では警備が強化され、武装警察が小銃の引き金に指をかけて巡回。居住区に入る車両には安全検査が義務付けられた。
チベット民族の住民は「リレーも五輪も漢民族がやっていること。興味はない」と顔をしかめた。
[2008年8月5日13時4分]
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