新疆で武装集団が警察襲撃
中国国営の新華社通信によると、新疆ウイグル自治区クチャ県の中心部で10日未明、武装グループ15人が公安施設や企業活動を所管する工商管理所などを手製爆弾で襲撃した。爆発は計12回起きた。警察は現場で応戦、容疑者7人と保安要員1人の計8人が死亡、警察官と市民ら計5人が負傷した。北京五輪の妨害を狙ったウイグル独立派のテロの可能性が強い。
公安当局はクチャ県全域を封鎖し戒厳状態に置いた。同自治区カシュガルでは4日、武装警察部隊が襲撃され警察官16人が殺害されている。
国家の威信を懸けた北京五輪開催中の襲撃事件は、胡錦濤指導部に大きな打撃。今後、各地で一段と警備が強化されるのは確実だが、閉幕まで安全を確保できるか指導部に大きな試練となる。
新華社によると、最初の事件が起きたのは午前2時半(日本時間同3時半)ごろ。爆発物を積んだ三輪バイクが公安局に突入、爆発し保安要員1人が死亡。警察は容疑者1人を射殺、1人が自殺、1人が重傷を負った。警察車両2台が燃えた。
また、午前8時20分ごろ、近くのショッピングセンターに潜んでいた容疑者5人を発見、容疑者らが手製爆弾を投げてきたため2人を射殺。残る3人は自爆した。
最初の爆発の際に拘束した容疑者によると、襲撃に参加したのは計15人。手製の爆弾はパイプや液化ガスの容器などを利用して作られていた。
新華社などによると、カシュガル地区の幹部は5日、ウイグル独立派「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」が今年初め、「北京五輪終了」までテロ攻撃を毎月行うと宣言し、中国国内のテロ勢力に指令を出していた、と明らかにした。
このほか雲南省昆明で7月21日にバス連続爆破事件が発生。「トルキスタン・イスラム党」を名乗る組織がビデオによる犯行声明を発表し五輪を標的に攻撃を行うとの声明を出している。
新疆ウイグル自治区では1990年代にウイグル独立派による爆破事件が続発。当局は北京五輪で同独立派を「最大の脅威」と警戒していた。
クチャは、かつてのシルクロードの1つ「天山南路」の要衝。郊外には千仏洞などの仏教遺跡も多く、日本人を含め多数の観光客が訪れる。
[2008年8月10日19時12分]
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