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反町ジャパン超厳戒態勢で最終調整

天津入りした日本代表は早速、ランニングに取り組む(撮影・PNP)
天津入りした日本代表は早速、ランニングに取り組む(撮影・PNP)

【天津(中国)4日=山下健二郎、奈島宏樹】反町ジャパンが超厳戒態勢で最終調整をスタートさせた。サッカー男子五輪代表は7日の1次リーグ米国戦(天津)に向け、中部国際空港発の航空機で現地入り。この日、中国の新きょうウイグル自治区で起きた警察官襲撃事件で死者が出たこともあり、宿舎や練習場には予想以上の厳重警備が敷かれた。練習以外は宿舎にこもることになった選手たちは自主的にミーティングを開くなど、厳戒態勢を逆手にとって士気を高める。

 決戦の地は独特の緊迫感に包まれていた。天津入りした反町ジャパンはパトカーの先導で練習会場に入った。天津合宿の初日は約30人の警備員に守られて始まった。男子サッカーは五輪競技の中でも「特A」と言われる厳戒な警備がつくが、この日起こったテロの影響もあり一層、緊張した雰囲気となった。

 中国の五輪関係者が、日本の報道陣約9割を練習終了直前まで約1時間半にわたり会場外で足止めさせるトラブルも起こったほどだ。反町監督は「我々は、しっかりしたセキュリティーに守られているからね。サッカーに集中するだけだよ」と冷静に話した。

 「厳戒態勢」は日本の宿舎にも及んだ。ホテル内は複数のセキュリティーシステムを通過しないと出入りできないシステムになっていた。DF安田は「外に出る気もしない。すべて敷地内で済ませばいいと思っている」と話した。

 もっとも選手たちは厳重警備を逆手にとっていた。外出できなければ、試合に向けて集中するだけ。練習前には早速、主将のDF水本を中心に自主的にミーティングを開き、選手同士で遠慮なく主張し合った。「いい話し合いができた。ムードもいいと思う」と水本は明かした。

 テロ報道も選手たちは冷静に受けとめていた。7月25日からの静岡合宿中に中国の歴史や現状を学び、民族紛争や反日感情の特に根強い地域などを頭にたたき込んできた。水本は言う。「天津はそんなに反日感情が強くないと聞いている。でも五輪という祭典間近でテロが起こったのは残念。僕らはサッカーをやるしかない。サッカーで人々に感動を与えて、そういうことがなくなればいい」。ピリピリムードの中、反町ジャパンの選手たちは勝つことだけに集中する。【奈島宏樹】

 [2008年8月5日8時52分 紙面から]


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