敗戦も池田「チャンスある」/サッカー

- 後半、米国選手の突破を阻む池田(共同)
<北京五輪・サッカー:米国1-0日本>◇9日◇女子1次リーグG組
アテネ五輪の雪辱を期して臨んだベテラン2人の挑戦は、米国の厚い壁にはね返された。6日ニュージーランド戦で温存され、この日はキャプテンマークを巻いて登場したDF池田は後半18分、米国MFハクルズにのしかかられ、ピッチに倒れ込んだ。周囲の心配をよそに後半37分に交代するまで「よく守備陣を統率してくれた」と佐々木監督。MF沢も最後までゴールを信じて走り続けたが、リベンジはならなかった。
池田はアテネ五輪翌年の05年11月、代表合宿の練習試合で左ほお骨を陥没骨折。周囲から「もうサッカーを辞めた方がいい」と説得された。それでも「北京までやる」と現役を続行。昨年7月には「サッカー第一」を宣言した上で、1つ年下の会社同僚と結婚した。夕食をつくるなど協力してくれる夫修さん(31)に支えられ、今年1月にはユニホームの名前を旧姓の「磯崎」から夫が予想もしなかった池田姓に変更。応援に駆け付けた修さんへ「IKEDA」のユニホーム姿で全力プレーを披露した。
4年前は準々決勝で米国に1-2と敗れた。フル出場した池田はオフサイドトラップを破られ、決勝点を許した。この日も勝てなかったが「4年前より確実に進歩している。差は縮まっている」と実感できた。「(1次リーグ突破の)チャンスが必ずあると信じてノルウェー戦はやりたい」と望みは捨てていない。
五輪の借りは五輪で返す-。沢は大会前から米国への雪辱を公約にしていた。佐々木監督に肩を抱かれるようにしてピッチを引き揚げた。気持ちが落ち着くと、「結構、できたのは良かった」。米女子プロサッカーリーグ(WUSA)で一緒に戦った仲間もいる米国に、意地は見せた自負はあった。「シュートチャンスはあったので、そこを決められるかどうか。次は1人1人がやるべきことをやるだけ」。目標にしてきた米国戦は終わっても、攻守でなでしこジャパンを引っ張ってきたベテラン2人は、北京五輪の戦いを次で終わらせるつもりはない。
[2008年8月10日8時55分 紙面から]
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