メグ“ライジング・アタック”速攻の嵐だ

- スパイクを決める栗原恵
ライジング・アタックで五輪をつかむ。バレーボールの北京五輪女子世界最終予選兼アジア予選が17日、東京体育館で開幕する。アテネ五輪に次ぐ2大会連続での出場に挑む日本は16日、1時間半の公式練習を行い、エースの栗原恵(23=パイオニア)が、強打をたたき込んだ。テーマは「1秒の壁」。セッターのトスからスパイクまで1秒を切るライジング・アタックで世界を打ち抜く。
コート上には緊張感が漂っていた。最後の五輪切符争いのプレッシャーに、栗原も「北京に行く最後のチャンス。緊張している」と表情は険しかった。しかし、柳本監督は違っていた。「調子は上がってきた。いい緊張感がみなぎっている」と自信を漂わせた。
磨き抜いた武器がある。前からの速いトスの上がり際を、後方からスピードにのったバックアタックでたたく「ライジング・バックアタック」だ。リベロの佐野がボールを拾い、竹下がトスを上げ、栗原や木村のスパイクにつなげるのが典型パターン。トスからスパイクまでの時間を1秒または1秒を切る「1秒の壁」を目標にした。
手本はブラジル男子代表のエース、ジバだ。そのライジング・バックアタックはトスから約0・7秒といわれる。女子では難しい速さだが、柳本監督は「木村が約1・2秒ほどに縮めてきた」と手応えを感じている。ジバの映像を何度も見せて、イメージトレーニングを欠かさなかった。
上がったトスを高い打点でたたき込む大砲の栗原にも、スピードが求められた。木村の速さにはやや遅れるが、柳本監督は「それでも十分な速さが身につきつつある」と話す。鮮烈な五輪デビューを飾ったアテネ大会から4年。移籍やケガで、シーズンを棒に振る苦汁もなめた。その分だけ栗原は「少しは成長したと思う」という。
世界8位の日本は、参加8カ国中、同7位のセルビアに次ぐ2番目だ。今日の開幕戦は9位のポーランドが相手。竹下主将は「初戦が大事」と気を引き締める。アテネの最終予選でも、開幕戦で格上のイタリアに勝ち波に乗った。まず栗原の右腕が「1秒の壁」と、ポーランドの高さをぶち破る。【吉松忠弘】
[2008年5月17日9時11分 紙面から]
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