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「いい休養」のケースもある

2008年8月11日

 状況を聞く限り、出場するか否かの判断は非常に難しいですね。前回金メダリストの野口さんは「出場すればいい」という選手ではない。一方で「次に期待」という年齢でもない。周囲にはレース2、3日前までに痛みが引けば、これまでの練習の貯金で勝負できるという思いもあるでしょう。確かにこういうブランクが「いい休養」となるケースもあります。

 ここで重要になるのが本人の感覚です。周囲が「無理だ」と判断しても、走れる場合があります。逆に「行ける」とみえても、本人が怖さをぬぐえないこともあります。異常を抱えたまま無理をして走った場合、痛みが恥骨、座骨にまで及び、故障が長引くことも考えられる。そういう問題も含め、理屈抜きで本人しか分からない部分が、最終判断の材料になります。

 こういう状況になった野口さんを誰も責めることはできません。五輪に出場するマラソン選手は、故障の危険もはらんだギリギリ、紙一重の練習を重ねているのです。彼女も勝つために過酷な練習を続け、故障する前までは好調だったはずです。あとは彼女自身の判断を待つしかありません。(91年世界陸上銀メダリスト、第一生命監督)

山下佐知子(やました・さちこ)

 1964年(昭39)8月20日生まれ、大阪市出身。鳥取大卒業後、教員になるが五輪を目指し京セラへ入社。日本陸連強化副委員長で市橋らのコーチも務める浜田安則氏と出会う。91年世界陸上東京大会のマラソンで銀メダル。92年バルセロナ五輪では4位に入賞した。94年に第一生命に移籍、95年11月に第一線を退いた後、96年4月に同社コーチから監督に就任した。01年日本陸上競技連盟理事就任。08年に第一生命陸上部元マネジャーと結婚した。




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