ワンジルが金、日本勢は惨敗/陸上

- 男子マラソン 2時間6分32秒で優勝したサムエル・ワンジル(共同)
<北京五輪:陸上>◇24日◇男子マラソン
北京を制したのは、日本育ちで開花したサムエル・ワンジル(21=ケニア)だった。五輪記録を大幅に更新する2時間6分32秒で初優勝。ケニアに男子マラソンで初の金メダルをもたらした。
日本勢は大崎欠場で2選手の出場となり、尾方剛(35=中国電力)が2時間13分26秒で13位。佐藤敦之(30=中国電力)は大きく遅れ、2時間41分8秒で完走した選手で最下位の76位だった。
気温26度で、開始予定の午前7時30分すぎに天安門広場をスタート。レースは先頭のワンジルが序盤5キロを14分52秒で通過する速いペースで展開した。この時点で日本の2選手は先頭集団から遅れ始め、10キロも先頭集団が29分25秒とさらにペースが上がっていく、予想外の展開となった。
先頭集団からどんどん選手が脱落していく。35キロでは3人に。そして37キロ付近で、ワンジルがスパート。ガリブ(モロッコ)を引き離し、独走態勢を取り、鳥の巣では何度も手を挙げてゴールした。
15歳の時、駅伝要員として宮城・仙台育英にスカウトされ、留学生として来日。卒業後も日本のトヨタ自動車九州で長距離ランナーとしての資質に磨きをかけた。ゴール後のインタビューも「いろんな人にお世話になりました。感謝の気持ちを伝えたい」と、日本語で応えた。今大会、男女とも惨敗に終わったマラソンで日本育ちのワンジルが快走を届けてくれた。
[2008年8月24日18時25分]
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