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マラソン代表選考


2004年アテネ大会

高橋尚子がまさかの失速、因縁の名古屋で土佐が笑顔

【東京国際女子マラソン】39キロ付近でエルフィネッシュ・アレムに抜かれ苦しそうな表情を見せる高橋尚子
【東京国際女子マラソン】 39キロ付近でエルフィネッシュ・アレムに抜かれ苦しそうな表情を見せる高橋尚子(撮影・野上伸悟)=2003年11月16日

 最初に内定をしたのは野口みずき(グローバリー)。五輪前年の03年世界陸上エドモントン大会で、キャサリン・ヌデレバ(ケニア)に次ぐ2時間24分14秒のタイムで2位に入り、日本人最先着でメダル獲得の条件を満たした。この時の3位が千葉真子、4位が坂本直子と日本勢が2、3、4位を占めた。

 同年11月の東京国際女子にシドニー五輪金メダリストの高橋尚子(スカイネットアジア航空)がエントリー。当時世界でも最強とみられているランナーの出場に日本の有力選手は回避し、高橋の楽勝と見られていた。だが、調整面で失敗があったのか、タイムを意識したのか、前半から飛ばした高橋はこの時期としては異常とも言える20度を超える気温にも苦しみ後半失速。2時間27分21秒のタイムでアレム(エチオピア、シドニー五輪6位)に次ぐ2位。当初は野口、高橋で2枠は決まりと思われていたが、この高橋の失速で一転、混沌となった。

 大阪国際女子は世界陸上4位の坂本直子(天満屋)が優勝。30キロ地点から独走態勢に入り、2時間25分29秒でゴールテープを切った。2位に千葉真子(豊田自動織機)、3位が大南博美(UFJ銀行)と日本勢が上位を占めた。期待された渋井陽子(三井住友海上)はスローペースに戸惑ったのか、力を発揮できず9位に終わり、この時点で絶望。坂本はほぼ当確と思われ、残された1枠は04年3月の名古屋国際女子の結果次第になった。当初、東京で2位の高橋尚子が名古屋国際女子に再び出場するのでは、という予想もあったが最終的には回避した。

 名古屋国際女子は大島めぐみが抜け出し独走態勢に入りかけたが、故障続きで2年ぶりのフルマラソンとなる土佐礼子(三井住友海上)が終盤に追い上げて2時間23分57秒で逆転優勝を果たした。

 土佐の快走で前回のシドニー五輪金メダリストの高橋が落選した。4年前、名古屋国際女子で圧勝した高橋がシドニー切符を手にしたが、その時2位で引き立て役に終わった土佐が、4年後の同じレースで優勝してアテネへの切符を手にし、高橋が落選という、因縁めいた結果となった。

 高橋の落選に佐倉アスリートクラブ小出義雄代表は「専門家が高橋は弱いと決めた。それならしょうがない」と話したが、高橋が敗れた東京国際女子の後は「誰が強いかはみんな知っているよ」と言い続け「高橋抜きでは(アテネ五輪で日本は)戦えないよ。野口さんも強いけど、高橋とはやはりモノが違う」と話していただけに、無念さは隠しようがなかった。

 アテネ五輪では野口が優勝して日本が同種目の連覇を達成し、土佐が5位、坂本が7位と全員が入賞を果たした。

 (年齢、所属は当時)




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