野口みずきV2へ「血を吐いてでも」

- マラソン北京五輪代表が正式に決まりNO・1ポーズを見せる野口みずき
史上最強布陣が北京に挑む。日本陸連は10日、理事会と評議員会を開き、北京五輪男女代表6人を発表した。3大会連続の金メダルを目指す女子は野口みずき(29=シスメックス)、土佐礼子(31=三井住友海上)、中村友梨香(21=天満屋)の3人が選出された。アテネ五輪金メダルの野口は「血を吐く覚悟で」と決意表明。標高3200メートルの超高地合宿など攻めの調整で女子史上初の連覇を狙う。
まだ発疹(ほっしん)のあとが残るほおを赤く染めて、野口が五輪連覇への思いを熱く語った。相次ぐ故障を乗り越えてつかんだ2度目の五輪切符に「今回の方がうれしさ倍増です」。一方でアテネ女王として臨む北京五輪へ、不退転の決意を示した。
野口 北京は厳しい戦いになる。今まで通りではいけないという気持ちで(練習を)やる。血を吐いてでも。
北京には世界記録保持者のラドクリフ、アテネ五輪銀メダルのヌデレバ、地元中国のエース周ら、2時間20分を切る世界トップ選手が集う。前回と決定的に違うのが、その強敵たちが野口を徹底マークしてくることだ。酷暑や大気汚染など過酷な条件も待ち受ける。前回と同じ調整法では勝てないと感じていた。
まだだれも成しえていない連覇へ、限界ぎりぎりの調整法を計画している。5月に中国・麗江で合宿を行うプラン。マラソン合宿のメッカである昆明の標高1900メートルに対し、麗江は3200メートルの超高地。昆明と麗江で1週間ずつ交互に合宿を行い、究極の心肺機能を手に入れる。藤田監督は「暑い中で走るためには、土台をしっかりしないと」と説明する。
心配された体調も回復に向かいつつある。合宿先の中国で発疹(ほっしん)に見舞われて6日に緊急帰国、16日に予定していた全日本実業団ハーフも欠場を決めたが「少しずつ良くなっている」。既に8日に20キロ走を消化。12日に念のため精密検査を受け、翌13日には奄美大島合宿へ出発する予定だ。
この日、会見場となった京都市内のホテルに入った野口には、天に向かって続くレールのようなものが見えたという。「目標が高ければ高いほど『やってやる』という気持ちになる。“脱線”しないよう走りたい」。レールの先にある2度目の頂点へ、一直線に突っ走る。【太田尚樹】
[2008年3月11日9時41分 紙面から]
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