400障害成迫「鳥の巣」好感49秒72/陸上

- 競技を終え、笑顔を見せる成迫(撮影・田崎高広)
<陸上:北京五輪プレ大会>◇2日目◇23日◇北京・国家体育場
【北京23日=佐々木一郎】男子400メートル障害予選で、成迫健児(23=ミズノ)が全体1位の49秒72で突破した。初体験した国家体育場(通称鳥の巣)のトラックは反発力が強く、楽にスピードが出やすいという好感触を得た。少年時代から北京五輪を意識し、3日前にスタジアムを視察した時は、体に電流が走るほど運命的な衝撃を感じたという。24日の決勝で金メダルを獲得し、鳥の巣を自分の庭にしてみせる。
「ケンジ~、ナラシコ~」。スタート前のアナウンスで、成迫は名前を微妙に間違えられた。だが、気付かないほど集中し、スタートから体を楽にして走りきった。「最初からリラックスしていけました。予定通りですね、すべてが」。1周を走りきると、このトラックが好きになった。「力を伝えようとすると、体に勝手に跳ね返ってくる。楽にスピードが出ます。柔らかいけど、跳ね返りがいい。こんなの、味わったことがないです」。
高校で400メートル障害を始めて以来、北京五輪に照準を合わせてきた。20日の北京入り後、鳥の巣を訪れ衝撃を受けたという。「自分の夢の舞台。今は、そこで戦える力がある。体にビリビリっときました。走っている自分を想像すると、身震いしました」。決勝は、順当にいけば勝てる。「48秒台も、この条件なら出てもおかしくない」。プレ大会で優勝し「ナリサコ」の名を世界に発信する。
[2008年5月24日9時16分 紙面から]
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