「宴会部長」内藤V4で連続五輪/陸上

- 13秒66で北京五輪出場を決めた内藤真人(撮影・蔦林史峰)
<陸上・日本選手権:男子110メートル障害>◇決勝◇3日目◇28日◇川崎市等々力陸上競技場
日本陸上界の宴会部長が、2大会連続の五輪出場を決めた。男子110メートル障害は、内藤真人(27=ミズノ)が13秒66(向かい風0・2メートル)で4年連続5度目の優勝を果たした。すでに五輪参加標準記録A(13秒55)を突破しており、北京五輪代表に内定。アイドルユニット「プッチモニ」のヒット曲「ちょこっとLOVE」のダンスを特技とするお笑い系が、日本選手団のムードメーカーになる。
スタート前、名前を紹介された内藤は、いつもの決めポーズを取った。両手の親指と人さし指をL字型にする「まさちゃんポーズ」。周囲への定着度は、かなり微妙だ。しかし、レースでは10台のハードルをトップで跳び越え、五輪代表を勝ち取った。
「これが五輪を決める最後のレースだと思って、対処できました」。直前の練習で左太ももをつった。3月以降は左ひざ、アキレスけんなどを相次いで痛め満足に練習できなかったが、最も重要な選考会で、きっちり結果を出した。
癒やし系のいじられキャラ。5月に、所属するミズノ社員との交流会で笑わせた。司会に「得意技」の披露を促されると、手拍子を要求してコミカルに踊った。曲は、プッチモニのちょこっとLOVE。「この動きができれば(110メートル障害でも)勝てるんですけどね」とオチもつけた。ハンマー投げの室伏らとカラオケに行くと、勝手に曲を入れられ、踊る羽目になるという。
185センチの大男だが、どことなく柔らかい。女子走り幅跳びの池田からは「女の子みたいだから、一番話しやすい」と言われたこともある。池田、末続、沢野、醍醐らとは同学年で、日本のゴールデンエージ。「沢野からも、僕の走りが刺激になったと言われました。(準決勝で敗退した)大阪(世界選手権)では負の連鎖と言われたけど、これが正の連鎖になればいい。僕の役目? ムードメーカーになれれば」。
個人種目がほとんどの陸上でも、一体感は良い相乗効果を生む。ある意味、重要な役目を担うハードラーが、日本選手団に加わった。【佐々木一郎】
[2008年6月29日8時49分 紙面から]
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