野口の足に「靴職人」三村氏「最高の状態」

- 壮行会でバースデーケーキのロウソクを一気に吹き消す野口みずき
史上最高の状態で勝つ! 北京五輪で女子マラソン連覇を目指す野口みずき(30=シスメックス)が3日、神戸市内のアシックス社でシューズ作製のための測定を受けた。初マラソン時からシューズを手がける同社の三村仁司氏(59)からは「今まで見た中で最高の状態」と太鼓判を押された。30歳の誕生日を迎えたこの日は壮行会も行われ、壇上で「我会取■(勝)的!(私は勝つ)」と中国語でV2を宣言。4日からスイス・サンモリッツで最終調整に入る。
30歳の誕生日に最高のプレゼントだ。三村氏から絶好調のお墨付きをもらった野口は「今から(五輪を)やってほしいぐらい」と声を弾ませた。はやる気持ちを抑えきれず、測定が終わるとすぐに外へ出てジョギングを始めた。
高橋や有森のほか、北京五輪でも女子代表全員の足を見ている名匠は「今まで見た中で最高(の状態)だと思う。(05年9月に日本記録を出した)ベルリンより上。ワシの記憶ではこれ以上良かった選手はいない」と断言した。この日は足型や左右の重心バランスなどを測定し、過去のデータと比較。詳細な数字は企業秘密だが、以前から弱点とされてきた左足首や両ひざの筋力について「ごっつぅ良くなった。足首の硬さも理想。ひざも強くなった。故障する確率はほとんどない」と絶賛した。
「脱中国」の成果が出た。マラソン練習前半の5月20日から1カ月間は、当初予定していた中国・昆明から長野・菅平高原での合宿に変更。より起伏の大きい場所を選ぶことで、足腰を鍛え直した。前回測定した4月の結果を受け、広瀬コーチは「左足首を意識して使わせるようにした」。左右のバランスを整え、理想の体を手に入れた。
自信を胸に、野口は4日からスイスで1カ月間の最終合宿に入る。「30歳のスタートになるのが五輪。連覇を期待されているし、目標を高く持って頑張りたい」。本番用のシューズに入れるラインの色は、自身の希望でゴールドに近い2色に候補を絞り込んだ。視線の先には、2個目の金メダルがハッキリと見えてきている。【太田尚樹】
※■は月ヘンに生
[2008年7月4日8時55分 紙面から]
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