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走り高跳び醍醐「長老」に教えを請う

都内で会見した醍醐直幸(右)と堀籠佳宏
都内で会見した醍醐直幸(右)と堀籠佳宏

 陸上男子走り高跳びの醍醐直幸(27=富士通)が、「長老」たちに教えを請い、日本陸上史に名を刻む。14日、都内で会見した後、川崎市長を表敬訪問。2メートル33の日本記録を樹立した2年前とは体の状態が異なるため、30歳をすぎても第一線で活躍する100メートルの朝原、400メートル障害の為末から勉強したい意向を示した。目標とする予選突破ができれば36年ぶり、入賞すれば72年ぶりの快挙になる。

 メダルを口にする選手に比べれば、謙虚かもしれない。醍醐は会見で「予選突破」と書いた小旗を披露した。これが北京での現実的な目標だ。「まずは予選を突破しないと話にならない。全力を尽くします。突破してしまえば、勢いに乗れる。2メートル30くらいの(予選突破)ラインになると思います」。

 予選を通過すれば、72年ミュンヘン大会の富沢英彦以来36年ぶり。入賞すれば、36年ベルリン大会以来72年ぶりの偉業になる。それほど、日本勢は苦戦を強いられてきた。この歴史を知る醍醐は言う。「精神的なものだと思うんですよね。だから、歴史に名を残したいです」。

 現状打破へ向けて考えがある。06年に2メートル33の日本新をマークしたが、今はもう当時の感覚はない。「あの時は、何もしなくても体が反応した。でも、今が悪くなっているのではない。うまく体を使えれば、そのころより確実に跳べる」。筋力がアップし、技術は上達し、知識も増えた。あとは、きっかけだという。

 「朝原さんとか為末さんに聞いてみたい。あんまり僕は、積極的な方ではないんですけど…。今の体の状態を聞いてみたいですね」。朝原は36歳、為末は30歳だが、まだ世界で戦える。27歳の醍醐がヒントを得れば、まだ記録は伸びる。04年アテネ五輪は、予選の通過標準記録が2メートル28で、12人が突破。決勝では2メートル29が入賞、2メートル34がメダルの分かれ目だった。醍醐が本来の跳躍さえできれば、予選敗退が続く「負の歴史」はストップする。【佐々木一郎】

 [2008年7月15日8時31分 紙面から]


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