朝原今季2番目10秒19で本番へ弾み/陸上

- 北京五輪へ上々の仕上がりを見せた朝原(手前)
<陸上:加古川ナイター記録会>◇2日◇兵庫県加古川運動公園陸上競技場
北京五輪の陸上男子100メートル代表の朝原宣治(36=大阪ガス)が今季自己2番目となる10秒19の好タイムで、本番へ弾みをつけた。主に中高校生が出場する大会に志願の参戦。気温30度を超えた真夏の昼間に、大会側が集めた大学生や社会人の無名選手らと2レースに出場し、持ち前の集中力で好タイムをはじき出した。五輪前最後のレースで好感触をつかみ、11日に北京入りする。
悪条件も朝原には関係なかった。午後2時前の気温は32度。この日、最初のレースで照りつける太陽の下でぐんぐん加速し、10秒19をたたき出した。「疲労がピークに近い中では、そこそこいい仕上がり。筋肉量を上げる基礎練習をやった成果がレースに出た」。今季自己2番目の好タイムに充実の表情を浮かべた。
志願の参戦だった。大会の出場選手は中高校生が大半だが「壮行レースということで、無理やり組み込んでもらった。(以前から)練習の一環としてチェックする予定だった」。レースは1本目、2本目という位置づけだけで、予選も決勝もない。2本とも同じメンバー8人で走った。関係者が大学生や社会人をかき集め、申し込み記録で朝原の次に速い選手は10秒56と、その差は歴然。陸上は速い相手と走るほど好記録が出やすい。そんな常識とは、かけ離れていたが、朝原だけは集中力が違った。
昨夏の大阪世界選手権直前にこの記録会に出場した縁で、五輪前の最終実戦としてあえて同じ段階を踏んだ。2本目でも、10秒32をはじき出した。7月に南部記念(函館)で出した10秒36よりも速い。「(練習の成果を)試す機会があってよかった。あとはもっとキレのある走りができたら」。4度目の五輪は事実上現役最後の大舞台。加古川での地方大会で、確実に手応えはつかんだ。【北村泰彦】
[2008年8月3日8時27分 紙面から]
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