ラドクリフ出場明言「困難乗り越えた」

- マカオのチーム宿舎に到着したラドクリフ(AP)
左脚疲労骨折の影響で北京五輪出場が不安視される女子マラソンの世界記録保持者ポーラ・ラドクリフ(34=英国)が4日、「困難な部分は乗り越えた。あとは走るだけ」と出場を明言した。英BBCの取材に答えた。一方、昨夏の大阪世界選手権覇者で元世界記録保持者のキャサリン・ヌデレバ(36=ケニア)も徹底したマイペース調整で、7月27日のニューヨーク・ハーフに優勝と順調な仕上がり。五輪連覇を狙う野口ら日本勢の強敵たちもいよいよ本番モード突入だ。
マカオの潮風に金髪をなびかせながら、ラドクリフは決意を口にした。「1歩ずつ、スタートラインを目指したい。足が壊れない限り、私は走る。すべては五輪のため。五輪だからこそ、体にここまでの負荷を掛けても勝負したかった」と語った。3日にコーチの夫ギャリーさん、1歳半の愛娘アイラちゃん、両親、フィジカルコーチら最愛の「チーム」を引き連れて、ヒースロー空港を出発。この日、英国陸上選手団の最終キャンプ地マカオでチームと合流した。
04年アテネ五輪は大本命とされながら、体調不良で涙の途中棄権。北京はリベンジの舞台となるが、5月に左大腿(だいたい)骨の疲労骨折が判明し、出場は絶望的とみられていた。しかし、その負傷の影響で「大会前の練習は量・質ともに通常以上。そのおかげで心肺機能はかつてないほど上がっている」という。不足している実戦練習は「長年の経験で何とかカバーする」と話した。
選手選考責任者の英国陸上連盟デイブ・コリンズ氏は「合宿に合流できるということは、調整が順調に進んでいる証拠。出場の可能性は日に日に高まっている。レース直前まで時間を与える」とコメント。北京での劇的な復活劇に向けて、女王がラストスパートに入った。
[2008年8月5日8時59分 紙面から]
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