野口が検査入院、五輪欠場の可能性も

- シスメックス女子陸上競技部の事務所兼合宿所には野口みずきのポスターが
女子マラソン史上初の五輪2連覇を狙う野口みずき(30=シスメックス)が、北京五輪を欠場する可能性が出てきた。4日に合宿先のスイス・サンモリッツから予定を3日早めて極秘帰国した後、京都市内の病院に入院してMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けていることが9日、分かった。野口サイドは今後状況を慎重に見極めた上で、17日のレースの出走可否を決断する。日本陸連は10日、沢木啓祐専務理事と藤田信之監督が出席して会見を開き、現状を報告する。
アテネ女王が大ピンチだ。スイス合宿から極秘帰国した野口は、帰国後に検査入院していた。関係者によると、高地の走り込みで蓄積した疲労度を測定するため、MRI検査を受診。帰国直後に続き、この日は2度目の検査を受けた。数日前の筋肉の断面と見比べ、異常がないか調べるという。
日本陸連は野口サイドからの検査報告を受け、10日に記者会見を開いて現状を説明する。しかし、躍動感あふれる走りが持ち味の野口が不安材料を抱え込んだことは間違いなく、この日、日本陸連の河野匡マラソン部長は「今は野口サイドの判断を待っている状況」と話した。出走するかどうかは、専門の医師の判断を仰ぎ、最終的に野口本人と藤田監督の判断に委ねられる方針だ。
野口はスイスから当初7日に帰国する予定だったが、前倒して4日に極秘帰国。故障ではなく、疲労が蓄積したため、起伏の多い高地から日本での平地練習に切り替えるのが目的という。当初は北海道で調整を行う予定だったが、最終段階でプランが狂った。
女子マラソンは今や「日本のお家芸」の一つだ。五輪女子マラソンは00年シドニーで高橋尚子、04年アテネでは野口が優勝した。日本勢3連覇とともに、野口は2連覇の期待を背負っている。それだけに、陸連関係者は野口が最終的に出走することを期待している。日本の陸上選手団・高野進監督(47)は「(検査は)調整段階での1つの確認でしょう。出てくれると思っている」と語った。河野部長も「野口サイドは出ることを前提に、いろんな手を尽くしていると思う。我々はそのサポートをしていく」と話した。
[2008年8月10日9時10分 紙面から]
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