オグシオ粘りで逆転8強/バドミントン

- デンマークペアを破り準々決勝進出を決め笑顔で手を振る小椋(右)潮田組
<北京五輪:バドミントン>◇10日◇女子ダブルス1回戦
オグシオが夢の舞台で初白星だ。昨年の世界選手権銅メダルで世界ランク6位の小椋久美子(25)潮田玲子(24=ともに三洋電機)組が、緊張の1回戦を突破してベスト8に進んだ。同14位レナ・クリスティアンセン(25)リターユヒル(24=ともにデンマーク)組に2-1で逆転勝ち。11日の準々決勝で第2シードの杜■、于洋組(中国)に勝てばメダルに王手がかかる。
ガッチガチに硬直したオグシオのほおが、ようやく緩んだ。最後は相手のサーブがネットにかかり、逆転で五輪初勝利…。「よかった~」。小椋と潮田は右手でハイタッチをかわし、待ちに待った歓喜の味をかみしめた。05年の世界選手権初出場時も1回戦で当たり、1-2で負けた因縁の相手にリベンジを果たした。
ドッキドキの初戦だった。開始直後、潮田の両手は震えていたという。「緊張してサーブが入らなかった」。序盤こそ相手のミスに助けられてリードしたが、13-6から悪夢の11連続失点で第1ゲームを落とした。小椋は「周りが見えてなかった。正直、焦った」。2人でパニックに陥った。それでも互いに「どうせ負けるなら攻めよう」と確認。ミスを恐れず徹底的に攻める作戦に切り替え、がけっぷちから2ゲームを連取した。
緊張したのも無理はない。“衝撃の出会い”から13年、やっとたどり着いた場所だった。95年のクリスマスイブ。大雪の金沢の全国小学生大会で、当時小6の2人は初めて対戦した。試合序盤に雷が落ち、約30分間停電した。潮田が2-0で勝った。それは小4から無敵を誇った小椋が初めて負けた試合だった。00年に初ペアを組み、02年に小椋が潮田を口説き、一緒に三洋電機へ。最強ペアは運命的に五輪を目指してきた。
アテネ五輪は代表レースを争う03年に潮田が虫垂炎、小椋が左足小指骨折と相次いで離脱し、夢を絶たれた。今大会前、潮田は「1試合でも1分でも長く戦いたい」と話した。この4年間「2人で五輪へ」を合い言葉にしてつかんだ夢舞台を、1試合で終わらせるわけにはいかなかった。
11日の準々決勝では第2シードの中国ペアと対戦する。小椋は「スピードもパワーもある相手。粘り強い試合をしたい」と言えば、潮田も「相手の方が重圧があるはず。悔いのないようやるだけ」と気合を入れた。キラキラ輝くメダルへ、二人三脚で突き進む。【太田尚樹】
※■=女へんに青の月が円
[2008年8月11日9時10分 紙面から]
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