新井も「スモールベースボール」徹底

- シート打撃に取り組む新井(撮影・田崎高広)
走れ! 走れ! パワーの韓国を足で倒す。星野ジャパンが「スモールベースボール」を予行演習した。台湾入りから初めて実戦形式の打撃練習に取り組んだ。各打者に2打席分が与えられたが、1打席目はエンドランの指示。新井や村田ら長距離砲も含め全員がダウンスイングで必死にゴロを転がした。一塁の走者役も全員で回し、俊足もそうでない選手もスタートを切った。田淵ヘッド兼打撃コーチは断言した。「とにかく機動力野球だ。足を使って、かきまわすということ」。
星野監督の就任から、宣言してきた攻撃方針を曲げることなく、ここまで来た。シングルヒットでいい。アーチを捨て、つなぎの野球に徹する。28日に台湾で初練習した韓国代表はフリー打撃でブンブンとバットを振り回した。パワー野球とはまるで正反対のスタイルで臨む。「細かいことの確認ができた。どこが相手でも関係ない。3つとも一生懸命やる」。05年に本塁打王を獲得した新井にもしっかり意識が浸透している。
星野監督は三塁横で選手の動きをつぶさにチェック。本番さながらの雰囲気で目指す野球に迷いはなかった。シート打撃では同時に、前進守備の練習も行った。「守備も走塁も生(実戦)でやれて、集中力も違った」。1点にこだわり抜く野球で北京五輪へ。シドニーやアテネで泣いた経験が、より緻密(ちみつ)な野球へと走らせる。【田口真一郎】
[2007年11月30日9時48分 紙面から]
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