星野日本惨敗、本番に不安/五輪強化試合

- 試合後、代表選手を従え決意を語る星野監督(撮影・中村誠慈)
<五輪強化試合:日本代表2-11セ選抜>◇9日◇東京ドーム
星野仙一監督(61)率いる北京五輪日本代表が2-11の大敗を喫した。4回、2番手として登板した川上憲伸投手(33)が1死もとれず9失点と不安を残した。日本代表を率いて18戦目にしての初黒星(15勝1敗2分け)。試合後のセレモニーでは約3万ファンを前に「北京では今日のようなぶざまな野球はしません!日本の野球をしっかりと世界に見せつけてきます」と金メダル獲得を宣言。代表チームは10日、北京入りする。
笑顔なき旅立ちだった。セ・リーグ選抜に大敗した日本代表。星野監督はマイクを握り、約2万8000人のファンに悲壮な決意を口にした。
星野監督 北京では今日のようなぶざまなゲームはしません! 心をひとつにして、日本の野球をしっかりと世界に見せつけます! 必ずやいい報告ができるよう、必死で頑張ってきます。
先発和田が3回1安打無失点と好調な滑り出しをしたが、4回に川上が大炎上。二塁西岡の一塁悪送球の失策から崩れると、3番手田中も流れを食い止めれなかった。同監督は10失点した4回について「前向きなエラーなら許せるが、ちょっと軽いプレーだ。その後を(川上が)抑えなきゃいけないんだけどね」と厳しく振り返った。中日監督時代の98年4月22日、ヤクルト戦で1イニング13失点して以来の屈辱となった。
本番を想定したセ・パ選抜との強化試合は、ベンチの思惑を裏切るものだった。現地では11日間で9試合をこなすため、特にリリーフ起用に重点を置いてきた。しかし、前日8日、パ選抜とのゲームに続き2番手以降がふがいない投球をさらけ出し、ベンチは凍りついた。メンバーをリストアップする段階で連投できる「リリーフ専門」の人材を重視したが適任は見当たらず、各チームの先発が中継ぎにいかに対応するかといったテーマは結果として消化できなかった。
チームの仕上がりについて星野監督は「不安な気持ちで北京に参ります。それが本音です」ともらした。ただ、もはや後戻りは出来ない。「明日、我々は日の丸を背負って北京にたちます」。そう締めくくった闘将に最後まで笑みはなかった。星野ジャパンが試練の旅立ちをする。【寺尾博和】
[2008年8月10日9時10分 紙面から]
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