星野監督「謝罪」で出直し18日カナダ戦

- 五輪マークを背に笑みを浮かべる星野監督(撮影・浅見桂子)
北京五輪日本代表の星野仙一監督(61)が「謝罪」から出直しした。16日韓国戦の試合後、自らの継投ミスを選手に謝罪、けじめをつけた。18日のカナダ戦は先発ローテーションを変更せず、左腕の成瀬善久投手(22)を立てて不動心で臨む。さらにエース、ダルビッシュ有投手(22)もスタンバイさせる。「絶対に準決勝には出ないといかん。最後は笑ってみせますから」と言い切った。
屈辱の韓国戦から一夜明け、星野監督はグラウンドに立った。この日午前のサブ球場で、宮本、上原、阿部ら練習に参加した選手の動きを見守った。疲れた表情で「勝ってれば楽しかったのにな」とつぶやいたが、すでに意気込みは18日のカナダ戦に向けられた。
「絶対に準決勝に出なあかん! うちもオランダ(戦)を除けば、(勝ち負け)どっちに転んでもおかしくなかった。どこも紙一重や」。闘将の気力はなえてはいない。キューバ、韓国に敗れ、2勝2敗で追い詰められた。当初、19日の中国戦までに準決勝進出を決める戦略だったが、そのシナリオはもろくも崩れた。ただ、18日のカナダ戦に勝てば、準決勝に大きく前進する。もし負ければ、残り中国戦(19日)、米国戦(20日)は絶対負けられない状況に追い込まれる。
韓国に敗れた16日夜、星野監督は自らの継投失敗について、全員を前に「おれのミスだ」と謝罪した。
それは将としてけじめをつけるとともに、嫌な流れを引きずらず、リセットしてカナダ戦に臨む気持ちの表れでもあった。
先発ローテーションについては「もう決まっとる」と不動を決め込む。先発に予定通り成瀬を立て、ダルビッシュもスタンバイさせる。「カナダも強い。(16日は)よく米国が逆転勝ちした。左打者が多いが、サウスポーにも対応している。3月台湾(アジア最終予選)で視察したが、五輪に出場が決まった場合には出たい、と言っていた選手が入ってきてるから、あの時よりもレベルは上がっている」とも言った。
この日夜、北京日本人学校の子供たちから激励を受けた星野監督は、あこがれのまなざしに応えた。「あきらめていません。自分を信じ、仲間を信じて戦っていきます。最後は笑ってみせますから」。瀬戸際に立つ星野ジャパンが、逆風の中で巻き返しをはかる。【寺尾博和】
[2008年8月18日8時53分 紙面から]
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