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星野の決断…成瀬7回続投4強王手/野球

5回表、先制本塁打を放った稲葉を気合の表情で出迎える星野監督(右端)
5回表、先制本塁打を放った稲葉を気合の表情で出迎える星野監督(右端)

<北京五輪・野球:日本1-0カナダ>◇18日◇1次リーグ

 「星野の決断」で、日本が準決勝進出に王手をかけた。負けられないカナダ戦。星野仙一監督(61)は1-0の7回、先発成瀬善久投手(22)を続投させ、8回から藤川―上原とつなげて逃げ切った。16日の韓国戦は継投が遅れる采配ミスで逆転負けした。勝負の7回の成瀬続投を「覚悟の決断」と言った。1次リーグ敗退の危機をしのぎ、日本は19日の中国戦に勝てば、準決勝進出が決まる。

 日の丸に光が差した。薄氷の勝利。1点を守り切った瞬間、星野監督は思わず目頭をおさえた。そして、フーッとため息をつきながらベンチを出てくると「あー、おれを殺す気か! ほんまに」といって笑わせた。

 「ひとつ勝つということが、こんなに苦しいものとは思わなかった。長いこと監督をやってるが、国際試合というのは、こういうことなのかな…」。

 序盤からカナダの右腕ベッグの巧みな投球に拙攻続き。稲葉の一発だけでは心細く、ベンチに緊張感が漂った。その息詰まる展開で白星をたぐり寄せたのは“星野の決断”だ。

 「ピッチャーがゼロで抑えているときの代え時が一番難しいもんだ。本当は7回から藤川を投入しようと思ったが、(成瀬は)その前のイニングを完ぺきに抑えたので、もう1イニング投げさせることにした」。

 先発9人のうち左打者が8人のカナダ打線。それを読んだ左腕成瀬の先発は効果満点で、6回までゼロ封。ここでお役御免かとも思われたが、星野監督は7回を続投させ、続く8回から藤川-上原の必勝リレーを送り込んだ。

 16日の韓国戦では、2点リードの7回、そこまで好調だった先発和田を続投させて6番李に同点2ランを浴び、最後は逆転負け。指揮官は和田からの継投が遅れたとして「おれのミスだ」と自らの責任をわびた。がけっぷちに立たされたこの一戦での采配は真価が問われた。

 7回の続投決断は打たれていれば、再び指揮官の責任となる。星野監督は「韓国戦が頭をよぎった」と言いながら“魔の7回”は成瀬の続投、8回はわずか86球2安打の成瀬から、スパッと藤川にスイッチ。ラストは「歩いていても、寝ても、覚めても上原」といってこだわった守護神につないだ。ジャパン完封リレー成立だ。「成瀬が完ぺきだっただけに決断を迫られた。でも、選手のミステークは、おれのミステークだ! おれはいつでも覚悟してる!」と口にした。

 準決勝進出へ王手をかけた。ハラハラ、ドキドキの星野ジャパン。その底力はここからが見どころだ。【寺尾博和】

 [2008年8月19日9時29分 紙面から]


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宿舎に入る星野監督
[2008年8月25日] 
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星野監督は険しい表情
[2008年8月25日] 
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会見する星野監督ら
[2008年8月24日] 
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優勝し李は大喜び
[2008年8月24日] 
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落球するG・G・佐藤
[2008年8月24日] 
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悔しそうな上原
[2008年8月24日] 



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