日本貧打で1次L4位、準決は韓国/野球

- ベンチで崩れる星野監督
<北京五輪・野球:米国4-2日本>◇20日◇1次リーグ
日本代表の準決勝の相手は因縁の韓国に決まった。延長11回、タイブレークの末に米国に2-4で敗れて1次リーグ4位となり、22日の準決勝は韓国戦になった。日本は打線が米国の投手陣を打ち崩せず、11回に岩瀬仁紀投手(33)が崩れた。韓国には16日に3-5で競り負けており、悲願の金メダルへ向けて星野ジャパンは負けられない雪辱の一戦になる。
帰りのバスに向かう闘将は、打線について問われて薄笑いを浮かべた。本当のところは、はらわたが煮えくりかえる心境だろうが、あえて試合を振り返った。
星野監督 良かったり、悪かったり、悪かったり、悪かったりだな。慣れないピッチャーがコロコロ出てきてそうは打てないが、もうちょっと点をとらないかんわな。
初体験の11回タイブレークでは4点を奪われ、その裏に2死一、三塁から稲葉の右前打、中島の左前打で2点を返し、さらに2死満塁と一打同点の場面をつくった。惜しくも代打阿部が一邪飛に終わったが、タイブレークまでもつれたのも、延長10回まで米国が繰り出した5人の投手の前に、3安打に封じ込まれたためだった。星野監督からは「打線のほうが心配だね」と本音がもれた。
19日、準決勝を決めた中国戦では、10安打10得点をマークして大勝。この日午前9時すぎ、コーチ陣とのミーティングを終えた指揮官は、打線の現状について「中国であれだけつながったんだから、アメリカ戦をみたらわかる」と話していた。その判断材料となった米国戦で、日本球界でプレーした経験をもつジョンソン監督のメリハリのある投手リレーにまんまとはまった。
延長10回裏2死一塁。里崎が空振り三振した場面では、ついに堪忍袋の緒が切れたのか、三塁側ベンチで隣にいた田淵ヘッドに向かって大声を上げた。昨年12月のアジア予選(台中)から、つなぎの野球で勝ち上がってきた。だが、今大会は川崎、西岡ら小細工の利く選手が故障がちなこともあって、星野監督の理想とするオーダーが組めない現状が続いている。
田淵ヘッドは「いいピッチャーに当たればこうなる。最後に粘り込んだけど、ここというときに1点をとるコツがわかっていない。今までつなげるということを合言葉にしてきた。それを再確認したい」と話したが、今のところ打開策は見当たらない。
1次リーグ4位通過で、準決勝に進出する。韓国と対戦することになった星野監督は「リベンジしますよ。切り替えて、きちっとやっていけばいい」と言い切った。7戦全勝。好調の韓国に雪辱できるかは、いかに得点力不足を解消するかにかかっている。【寺尾博和】
[2008年8月21日9時16分 紙面から]
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