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コラム


1元ショップに偽ミッキーグッズ

2008年8月25日

 北京などでは「100円ショップ」ならぬ、超激安の「1元超市(スーパー)」「2元超市」が登場して人気を集めている。1商品を日本円にして約16円(1元)や約32円(2元)均一で売っている店で、キーホルダー、電池、せっけん、ベルト、コップなどのほか、コンドームまで。ただ安すぎるためか、ミッキーマウスなど人気キャラのパクリ商品が一部で並ぶなど、信頼性に疑問符がつく製品も。さすがに「1元」は利益を出すのが厳しいのか、最近は「2元」のほうが目立っているようだ。

2元店も

 北京中心部「天安門」の南側にある「前門」近くの繁華街に行くと看板に「2元超市」と書かれた店が時折目に入る。商品が「2元均一」という意味の、「2元スーパー(ショップ)」だ。

 大型の「2元超市」に入ってみた。広い店内に、ところ狭しと「2元均一」商品が並ぶ。せっけん、洗剤、バケツ、スリッパなど日用品のほか、指輪、ポーチ、単3電池(8本)、ボールペン(4本)、手帳などもずらり。さらには帽子、ベルト、グラス、手袋などまでが日本円約32円で買えてしまう。

 そればかりか「金城武のポスター」や、コンドーム(約10個入り)などの変わった商品も。中国人男性客(26)は「さすがに激安コンドームは怖くて使いたくありませんね」と苦笑していた。

 この店は約2年前にオープン。店員は「約3000種類の商品を扱ってます。観光客は旅行用品を、地元客は生活用品を買っていきます。メーカーから直接納入しているので、2元均一を実現できる。1個あたりの利益は少ないですが、『数を売る』というやり方でもうけています。2元超市が一番安いと思う」と話した。

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北京市「前門」近くの超市(スーパー)では「1元均一」コーナーの大きな看板が目立っていた

業績好調

 しかし、周辺を探すと「1元均一」コーナーを設けている雑貨店があった。その店ではドライバー、フォーク、つめ切り、しゃもじ、ペン、くし、北京の地図などを日本円約16円でたたき売り。多数の客が集まっていた。

 中国全土に「1元超市」をチェーン展開する企業も約1カ月前、北京市内に設立されていた。同社社長によると、現在同社が展開する「1元超市」はすでに全国に約30店。約200種類の1元商品を扱っており、社長は「業績は好調。中国では今、本来安いモノを安い値段で客が買えない。だからうちは直接メーカーから安い価格で仕入れ、そのままで客に売りたかった」と起業理由を説明した。

 同社のショールームを見せてもらうと、そこにはキーホルダー、アクセサリー、鉛筆立てなどの1元グッズが並んでいた。しかしよく見ると、ミッキーマウスの絵をプリントしたサイフや置物、キティちゃんやドラえもんの絵が描かれたキーホルダーなどもずらり。これらは公式グッズ? 社長は「本物ではないです」とあっさり認めた。

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「2元超市」ではミッキーマウスをパクッたと思われる貯金箱が売られていた

利益は?

 実際は数元以上の商品も扱っており、社長は「1元商品で客の関心をひきつけ、高いモノを買ってもらい、それで利益が出る側面がある」と話した。前門近くにある別の「2元超市」でも、ナイキの偽靴下を2元で売っていた。

 こうした超市の店員らによると、激安競争の末、数年前から「1元超市」が目立ち始めたが「最近は数が減り、代わりに『2元超市』が増え始めている。1元ではやはり利益を出すのが厳しいからね」(店員)という。製品の「質」まで〝激安〟でないことを願いたいものだが…。

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「2元超市」では多数の”激安”コンドームが売られていたが品質は「?」

広部玄(ひろべ・げん)

 1970年生まれ。早大政経学部卒。編集局整理部などを経て、95年から文化社会部で社会、芸能など担当。裏社会ネタ、異常性犯罪、オウム関連、ライブドア・株関連、アイドル関連、格闘技マニアック情報などがやや得意。01年からの連載「広部が行く」はまったく惜しまれることなく03年ごろ自然消滅。それ以外のこれまでの連載は「広部玄の株やっちゃうぞ」「広部玄のイケイケ(アテネ五輪)」「ニッポン珍事情(←記憶している国民は推定3人以下)」「広部玄の先モノ買い」(←同推定2人以下)「見た・聞いた・思った」(←約半年で事実上解任)「広部玄の勝手にアイドルカウンセリング」(←最近著しく頻度が落ちている)などがあったが、あとは忘却。07年の小島よしお肯定派。




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