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コラム


2度引退決意、3度目は!?

2008年8月16日

競泳女子200平 種田恵(21)

 メダル争いに加わっていないことは気付いていた。それでも種田恵(21=JSS長岡)は、懸命に泳いだ。女子200㍍平泳ぎ決勝は、過去に負けたことのない金藤にも抜かれて最下位。「いろいろあって苦しい時期もあった。でもここまでこられて良かった」。この4年間を思い出し、涙が止まらなかった。

 転機は何度もあった。中学時代は現東海大の田村菜々香に、まるで歯が立たなかった。「地元紙の取材でよく『北京五輪を目指す』と言ったけど、内心無理だと思っていた。美容系専門学校に通おうと思っていた」。04年、1度は引退を決意した。

 だが、神奈川大からの熱心な誘いを受けて翻意。同大1年時の05年、日本選手権を初制覇した。「1番なんて考えたこともなかった」。同年の世界選手権では4位。五輪が現実味を帯びてきた直後、練習拠点だったスイミングクラブの担当コーチが突然失踪(しっそう)した。翌06年の日本選手権は欠場し、再び引退を考えた。

 そんな時に救いの手を伸ばしてくれたのが、シドニー五輪女子背泳ぎ銀メダルの中村真衣を育てた竹村吉昭コーチだった。新潟のJSS長岡で指導する同コーチから、メールで練習メニューを受け取り、1人で練習した。昨年10月から長岡に移り住み、手にした五輪切符だった。レース後の種田は今後について「これからゆっくり考えたい」と話した。何度もやめようと思った水泳が、もう少し続けたくなった。

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女子200メートル平泳ぎ決勝に出場し、2分25秒23で8位の種田恵(撮影・田崎高広)

種田恵(たねだ・めぐみ)

 1986年(昭61)9月20日、北海道生まれ。JSS長岡所属。札幌大谷−神奈川大。05年世界選手権200平泳ぎ4位。 競泳陣屈指の美女。大舞台にも動じない強心臓を持ち合わせる。身長162センチ、体重56キロ。




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