来年は初マラソン 当分、夫と娘と3人4脚
2008年8月20日
陸上5000メートル 赤羽有紀子(28)
ママは頑張った。女子5000メートル予選2組で12着。赤羽有紀子(28=ホクレン)は決勝に進めなかったが、今の力を出し切った。2000メートルの手前から、トップに立った。「五輪で1度は先頭に、と思って出ちゃいました」。3000メートルから失速し、初めての五輪は終わった。
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- 女子5000メートル予選2組 先頭の福士(右)と赤羽(左)(撮影・蔦林史峰)
15日の1万メートルは20位で「世界の壁を痛感させられました」。応援に来ていた長女の優苗(ゆうな)ちゃんは、翌16日に祖父母と一緒に帰国した。「今日は、こっちの方を見て応援してくれたと思います」と、海の向こうへ思いをはせた。この日、3コーナー付近の最前列で夫周平コーチ(28)は赤いメガホンを持って、声援を送っていた。
夫、娘との3人4脚で勝ち取った五輪切符だった。出産を経験したランナーの五輪出場は、日本陸上界初。2年前に優苗ちゃんを出産した1カ月後、競技に復帰。苦しい練習も、娘の無邪気な笑顔に救われた。夫はコーチ業と家事もこなし、サポートしてくれた。
5000メートル、1万メートル、ハーフマラソンすべて、自己ベストは今年に入ってから更新。すべて日本歴代4位以上だった。家族が心の支えになり、競技にプラスになった。この日のレースは、2人と自分の名前がかかとに刺しゅうされたスパイクで走った。
20日は、優苗ちゃんの2歳の誕生日。ママの力走は、伝わっただろうか。プレゼントは「いい走りをすることだと思っていたんですが…」。競技生活は、まだ続く。「子どもの記憶に残るまで走っていたい」という夢がある。来年は、初マラソンに挑戦する。【佐々木一郎】



