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コラム


14位も笑顔 目標へ着実1歩

2008年8月22日

女子20キロ競歩 川崎真裕美(28)

 両手を広げ、笑顔でゴールした。女子20キロ競歩で、川崎真裕美(28=海老沢製作所)が1時間29分43秒の14位。目標の入賞はならなかったが、自己の日本記録に47秒まで接近した。「世界大会で1時間30分を切れたのはうれしかった。4年前からそれが目標でしたから」。40位だった04年アテネ五輪から、着実に実力を伸ばしてきた。

 猛暑を想定し、気温36度の埼玉・草加市で合宿した。乱戦になれば好機あり、と読んでいたが、この日は大雨で21度。欧州勢有利の高速展開になり、波乱に持ち込めなかった。

 茨木・下館二高で陸上を始め、中長距離の選手になった。2年の初夏に、今も指導を受ける鈴木理弘コーチ(43)から、転向を勧められた。「全国大会に連れて行ってやるから」。適性があったのか? 「まったくない。競歩なら、すぐに県代表になって、全国大会に行けますから。ただそれだけ」(鈴木コーチ)。

 1カ月後に高校総体17位、翌年の国体で5位。母悦子さん(51)は「昔から、友達の男の子が『川崎は、走っても全然、ハアハアしないな』と言ってました」と回想する。まじめな性格もプラスに働き、日の丸をつけるまでになった。

 マイナー競技であることを自認する。昨年の世界選手権で山崎が誘導ミスで失格になり、競歩が注目された。その後、あるテレビ局から「山崎選手の取材アポが取れなかったので、代わりにお願いできませんか?」と言われた。「それでもいいんです。競歩を世に広めたいですから」と川崎。目標はまだ、道半ばだ。【佐々木一郎】

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女子20キロ競歩でレースを終え、引き揚げる小西祥子(左)と川崎真裕美(共同)

川崎真裕美(かわさき・まゆみ)

 1980年(昭55)5月10日、茨城県生まれ。下館二高から競歩を始める。99年に海老沢製作所に入社。04年アテネ五輪40位、世界選手権は05年31位、07年10位。07年3月に1時間28分56秒の日本新を樹立した。家族は父母と弟2人。167センチ、52キロ。




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