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コラム


中国男性は毎日同じ服

2008年8月10日

 北京入りしてから2週間が経過した。何がいつの出来事か、次第に記憶があいまいになってきた。年齢のせいと思っていたが、どうもそればかりではないようだ。理由は毎日同じ光景を見ているからだろう。どんよりとした天気、同じメニューが並ぶ食堂。人々まで同じ格好をしている。

 各競技会場や空港でのボランティアスタッフは、みな赤か青をベースにしたシャツを着ている。大会スポンサーのアディダスが製作した物で、これまでに何枚製作したか把握できていないほど大量生産したという。もっとも気になったのが、毎日同じ私服を着ている人が多い点だ。

 連日の空港取材で知り合った中国人の男性記者を見て、ある時、ハッと気付いた。「こいつ、昨日も一昨日も同じ服だ」。思い切って聞いてみた。「服は替えないのか」。すると「オレはこの服を3枚持っている。昨日のとも一昨日のとも違うんだ」。日本人はふつう同じ服を大量購入しない。しかし、彼は「安いし、気に入ったから」。文化が違うとは、こういうことをいうのかと痛感した。

 女性はおしゃれに気遣っているが、男性の身なりへのこだわりのなさは、かなりのものだ。茶髪などは皆無。ボランティアの男性に「そのシャツは何枚持っているの?」と聞くと、「2枚。昨日もおとといも同じのを着ていた」。ちょっとだけ汗臭かった。【高田文太】




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