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コラム


漢字が通じない複雑な感じ

2008年8月18日

 先日、大衆食堂のようなところで、大きな肉の塊が入ったラーメンのようなものを注文した。肉が甘く、スープの味も薄かった。店員に「ソルト(塩)」と頼んでも通じない。そこで筆談を試みた。紙に「塩」と書いたが、まだ通じない。塩をふりかける動作をすると「あー」と好反応を示したが、こしょうが出てきた。北京市民には英語の「ワン、ツー、スリー」も通じないことが多い。

 塩は中国語で「イェン」と発音するという。漢字は日本語にはない、上に「■」、下に「皿」を合わせた1文字。「塩」を変形させたような文字だった。中国にはめん類を主食とする地方と、ご飯類を主食とする地方がある。ご飯類主食の地方は好みに合わせて塩をかける風習がないらしい。北京はご飯類主食で、テーブルにしょうゆやラー油はあっても、塩を置いている店はなかった。

 中国でも「警察」のように日本とまったく同じ言葉も多い。一方で「塩」のように、ところどころ違うからややこしい。水泳の平泳ぎは「蛙泳」でバタフライは「蝶泳」と想像がつくが、空港は「机場」で、日本人の想像力では理解できない。五輪取材に訪れる前に、もう少し「基礎用語」を覚えておくべきだった。【高田文太】
※■は土ヘンにカタカナのト




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