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コラム


いろいろあったけど…中国に「恭喜恭喜」

2008年8月24日

 「オメデトウゴザイマス」。片言の日本語が心にしみた。22日の陸上男子400メートルリレー決勝。日本がトラック種目80年ぶりのメダルを獲得して、記者席の僕は恥ずかしながらひざが少し震えていた。すると隣にいた大学生とおぼしき中国人の男性ボランティアが、満面の笑みで祝福の言葉をかけてくれた。中国チームがバトンミスで失格したにもかかわらず、だ。

 北京五輪も残すところあと1日。中国人の応援マナーには腹が立つことも多かった。日本選手と中国選手の対戦では、日本側の応援にまでブーイングが飛んだ。日本選手が中国以外の選手と戦っている時でも「加油(ジャーヨー)USA!」などと、あからさまに相手の応援をしてきた。ボランティアにしても、自分の仕事そっちのけで写真を撮ったり、中国選手を応援したりと、好き勝手にやっている人も多かった。

 そんな中で、初めてかけられた祝福の言葉。締め切り時間に追われ、どこで「オメデトウ」を習ったか聞く余裕がなかったが、ボランティアの多くは有名大学に通う優秀な学生だと聞いている。そう言うように“教育”されていたのかもしれない。でも、たとえそうだったとしても、僕は素直にうれしかった。

 「おめでとう」は中国語で「恭喜恭喜(コンシーコンシー)」と言うらしい。今さらではあるけれど、金メダル獲得数で世界一に立つ中国に「オメデトウ」のひと言を贈りたい。【太田尚樹】




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