冨田ライバル中国絶好調の前で尻もち

- 本番会場で行われた公式練習で跳馬の演技をする冨田(撮影・蔦林史峰)
体操ニッポンが中国との“前哨戦”で不安を残した。男子代表が6日、会場の国家体育館で公式練習を行った。本番を想定し、予選同組の中国と同時進行の形をとったが、エース冨田洋之(27=セントラルスポーツ)が跳馬で尻もちをつくなど、後味の悪さを残した。ライバルが次々と豪快な演技を見せたのとは対照的だった。具志堅幸司監督(51)は個人総合に冨田のほか、内村航平(19)坂本功貴(21)の3人を起用することを示唆した。
冨田が跳馬の着地でよろめき、マットに尻から崩れ落ちた。再度の試技も尻もち。辛うじて転倒を免れた3度目も後方によろめいた。本番と同じ形式で行われた公式練習。同組のライバル中国と明暗が分かれたのは、日本の武器となるはずの跳馬だ。中国のエース楊威らが次々と着地を決めたのとは対照的だった。
寡黙なエースは「疲れもあった。だいぶ良くなってはいる」と強気に話す一方で「中国は跳馬が良かった印象。みんなバンバン跳べていた」と漏らした。日本は床運動と跳馬で点数を稼ぎ、苦手のつり輪やあん馬で生じるビハインドを取り戻さなければならない。具志堅監督は「ずっと中国の演技を見ていたけど、強いね。日本は8割ぐらいの出来。小さなミスが出ていた」と危機感を募らせた。
不安材料は尽きない。首の痛みが治ったばかりの沖口は、予選で床運動と跳馬の2種目だけにとどめることが決まった。19歳のホープ内村も、あん馬で3度落下しただけでなく「跳馬で左手首がズキッとした」と違和感を口にした。
予選まであと2日。最初の演技となる平行棒でトップバッターに指名された鹿島は「失敗も確認のうち。ミスは修正できる範囲だと思う。中国も圧倒的というほどではない」と前向きに話した。団体総合V2へ、正念場だ。【太田尚樹】
[2008年8月7日9時20分 紙面から]
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