日本女子が復活告げる団体5位/体操

- 鶴見虹子の華麗な平均台のフィニッシュの合成写真(共同)
<北京五輪:体操>◇13日◇女子団体総合決勝
体操女子ニッポンが、復活を告げる団体5位の大躍進を見せた。前半2種目を8位で折り返したが、エース鶴見虹子(15=朝日生命ク)を中心に残りの段違い平行棒と平均台で得点を伸ばした。84年ロサンゼルス以来24年ぶりの入賞を68年メキシコ五輪の4位以来となる好成績で飾った。96年アトランタ以来3大会12年ぶりの五輪で、団体銀メダルの男子に負けない輝きを放った。地元中国が初の金メダルに輝き、3連覇を目指したルーマニアは3位だった。
大健闘の5位に、6人は抱き合って、歓喜の涙を流した。15歳のエース鶴見は「良くて7位と思っていた。すごい」。12日が61歳の誕生日だった塚原監督は「信じられないことが起きた。これだけのノーミスは最近ない」と教え子たちの“プレゼント”を大興奮で受け止めた。
24年ぶりの予選通過で入賞は決まっていた。塚原監督は「もうけものと思ってやりなさい」と言って送り出した。監督と選手。当事者の予想を超える奮闘は床運動、跳馬終了後の8位からクライマックスを迎えた。
140センチ、33キロの15歳。日本選手団で最年少、一番背が低い。公式練習でミスを連発して泣きべそをかいた鶴見が、引っ張った。段違い平行棒で黒田と2人で15点台をマーク、フランス、ブラジルを抜いて6位浮上。最終種目の平均台も終盤の片足ターンでぐらついたものの15・225点。1・2点差あったオーストラリアも抜き去った。
世界一を争う男子の陰で、低迷が続いた。シドニー、アテネは団体総合の出場権すら手にできなかった。それでもロシア人のセルゲイ・コーチ、中国人の陶暁敏コーチを招いた強化策が実った。さらに「14点ちょっとでもいいから演技をきちんと通せる選手を選んだ。選抜、試技順から全部が当たった」と塚原監督が驚くほど、すべてがうまくかみ合った。3大会ぶりの五輪で、64年東京五輪から遠ざかるメダル獲得のきっかけはつかんだ。「もっとAスコア(演技価値点)を上げないといけない」と鶴見。北京から、世界に続く道が始まった。
[2008年8月14日8時34分 紙面から]
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