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打倒世界王者へ「伸びシロ」ある

2008年4月30日

<全日本選手権 無差別級>

 石井が優れていたのは、何よりも五輪に出たいという執念。格好を気にせず、なりふり構わず勝利を目指した点です。決勝でも最初から思い切って鈴木を倒しに行った。若い選手はがむしゃらでいい。格好など気にせず、熱い気持ちを見せてほしい。それができたのが石井でした。
 もちろん、まだまだ課題もあります。決勝でも最後に消極的になったのは反省材料。抑え込みながら逃げられた寝技も、磨かなければいけません。外国勢に比べて身長もないから、組み手もカギです。五輪本番までに、やるべきことはたくさんあります。
 今後、大きく成長する可能性があるのは事実。伸びシロはあると思います。最大のライバルになるであろう世界王者リネール(フランス)に勝つには、どれだけ伸びるかが重要。若い選手が楽しみなのは、成長する可能性が無限にあることですから。

コラム『細川伸二の目』

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プロフィル

 細川 伸二(ほそかわ・しんじ)1960年(昭35)1月2日、兵庫県一宮町(現・宍粟市)生まれ。天理高-天理大。77年に高校総体柔道個人戦の軽量級で優勝、80年に全日本学生体重別選手権を制し、学生時代からその才能は高く評価されていた。奈良工教諭だった84年にロサンゼルス五輪に出場、男子60キロ級で金メダルを獲得した。いったん、現役を退いたが87年に復帰し88年ソウル五輪に出場して銅メダルを手にした。
 現在は天理大教授で後進の指導に当たっている。



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