内柴スタミナでカバー、美里立ち技の幅を広げたい
2008年8月11日
内柴は強烈な「五輪運」を持った男なのかもしれません。決勝で先に背中から落ちた瞬間、ヒヤリとしました。捨て身の技と解釈されなければ、逆に1本を取られてもおかしくなかったですから。
アテネの時もそうですが、彼は五輪になると勝負度胸が良くなる。今回の勝因は初戦から終始、動きを止めなかったこと。ヤマ場と思われていた準決勝のアレンシビア戦でもともえ投げを連発し、優位に試合を運んでいました。技術的には4年前より落ちています。下り坂なのにしっかりと調整して、スタミナをつけていたことが大きかった。
中村は19歳らしい若々しい試合をしてほしかった。本人も感じているでしょうが、自分を出せたのは3位決定戦だけでした。4年後に金メダルを取るには小外刈りに頼りがちな立ち技の幅を広げ、寝技も磨くべきです。ただ現時点の実力で銅メダルは評価できます。まだまだ伸びしろがある選手ですから、今後に期待しています。(84年ロス五輪60キロ級金メダリスト)




