このページの先頭




柔道

柔道メニュー
  1. トップ
  2. 写真ニュース
  3. 日本選手速報
  4. 日程
  5. 結果
  6. コラム
  7. 日本代表名鑑
  8. 競技メモ

腰痛考慮し寝技3発 最後は内また

2008年8月13日

 円熟味を増した谷本の完ぺきな金メダルでした。迫ってくる相手の足を外しての内またで、見事に1本を奪いました。谷本に連勝中のデコスが、自信を持って攻め立ててくる一瞬のすきを逃さなかった。相手の力を利用して倒す柔道の醍醐味(だいごみ)が、凝縮されていました。

 準決勝までの3試合を、すべて寝技で1本勝ちしたことにも、谷本の進化を感じました。「女三四郎」と呼ばれていた4年前は、むきになって投げ技での1本を狙っているように見えました。それも勝ち気な彼女の魅力でしたが、同じ戦法で連覇できるほど、世界は甘くはありません。

 寝技は地味ですが、いったん決まってしまえば、返される心配もなく、はっきり1本が取れる。体力の消耗も少ない。100近くある柔道の技の中で、歳を重ねていくほど、うまくなるのが寝技なんです。同階級の外国選手に、体格やパワーでは見劣りする日本選手は、谷本の戦いぶりを見習って欲しい。鮮やかな五輪連覇の陰に、日本柔道の復権のカギが隠されていました。(84年ロス五輪60キロ級金メダリスト)

細川 伸二(ほそかわ・しんじ)

 1960年(昭35)1月2日、兵庫県一宮町(現・宍粟市)生まれ。天理高-天理大。77年に高校総体柔道個人戦の軽量級で優勝、80年に全日本学生体重別選手権を制し、学生時代からその才能は高く評価されていた。奈良工教諭だった84年にロサンゼルス五輪に出場、男子60キロ級で金メダルを獲得した。いったん、現役を退いたが87年に復帰し88年ソウル五輪に出場して銅メダルを手にした。
 現在は天理大教授で後進の指導に当たっている。




ここからフッターエリア


nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
(C)2017,Nikkan Sports News.