康生晴れやか会見、指導者で第2の人生

- 勝負師としての厳しい表情ではなく、笑顔で会見する井上康生
柔道男子の重量級を支えた井上康生(29=綜合警備保障)が2日、都内で会見し、引退を正式表明した。「引退試合」となる全日本実業団体対抗大会(6月7~8日、横浜文化体育館)には出場するが「わが柔道人生に悔いなしという心境です」と晴れやかに話した。
初の世界一となった99年世界選手権、金メダルを取ったシドニー五輪、篠原を破り初優勝した01年全日本選手権を思い出の試合として挙げた。柔道人生最後の目標だった北京五輪出場は果たせなかったが、代表に選出された石井(国士舘大)に「彼のすごいところは柔道に対するひたむきさ。金メダルに向かって頑張ってほしい」と夢を託した。
指導者として第2の人生を歩みだす。「強さはもちろん、人間的にも素晴らしい柔道家を育てたい」。北京五輪に向け男子代表の「臨時コーチ」を務める計画もあるが、今年末か来春から2年間にわたり予定される英国での研修がコーチ修行の本格スタートになる。
英国研修後は母校東海大をベースとして指導を行う意向。「勝負の世界は厳しいですけど、1人でも2人でも何人でも金メダリストを育てたいと思います」。鮮やかな内またで一時代を築いた柔道家が、次の時代の日本柔道を支える柔道家を育て上げる。【菅家大輔】
[2008年5月3日8時27分 紙面から]
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