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柔道小野、夫人計画分娩で金メダル狙う

投げを繰り返し練習する小野卓志(右)(撮影・蔦林史峰)
投げを繰り返し練習する小野卓志(右)(撮影・蔦林史峰)

 北京五輪柔道男子81キロ級代表の小野卓志(28=了徳寺学園職)が、愛するわが子の顔をまぶたに焼き付け、メダル獲得を成し遂げる。男子代表は15日、都内のナショナルトレーニングセンターで行われた合宿を公開。小野は美里夫人(26)の第2子の出産予定日を、計画分娩(ぶんべん)を行うことで当初の予定の8月3日から7月29日に変更することを明言。五輪前に確実に第2子を見ることで心を奮い立たせ、悲願達成を果たす。

 第2子の話題になった途端、戦士の顔がパパの顔に早変わりした。小野は「予定日は8月3日だったんですけど、7月29日に計画分娩をしてもらうことになりました」と笑顔で明言。すべては夫が安心して五輪の大舞台に臨めるようにするための心配りだった。

 当初の予定日では、都内での五輪最終調整合宿(8月3~5日)と重なる。小野自身の出発日は7日だが、出産が遅れれば出発前のドタバタで第2子に会うことなく決戦の地に乗り込む可能性もあった。「子供の顔を見てしっかり北京に行きたい。そうじゃないとソワソワする」という小野の気持ちを察した主治医と美里夫人が、計画分娩の実施を決めた。

 2歳の長女美莉(みりあ)ちゃんに続く第2子も女の子だと診断されており、既に京愛(けいな、またはきょうな)、京夏(きょうか)と北京五輪の「京」にちなんだ名前の候補も挙がっている。「代表の仲間にどれがいいか投票してもらった」とにやける。

 81キロ級は4月下旬のアジア選手権で小野自身がなんとか五輪出場枠を獲得。ブラジルや欧州勢に強豪がそろうだけに、五輪では厳しい戦いが待っているが「苦戦することを想定して根負けしないような練習をしている。足を取ったり、泥くさい技で勝つかもしれないし」と対策も万全。生まれたばかりの第2子の顔を見れば、さらなる闘志が奮い立つことは間違いない。

 05年世界選手権銅メダルを獲得後、結果が出ず厳しい状況に陥ったが、家族が大きな支えになった。「アジア選手権で厳しい中で出場枠を取れたのは自信になった。あとは五輪で勝つだけ」。「強いパパ」が新たな家族を励みとし、念願の晴れ舞台でメダル獲得を目指す。【菅家大輔】

 [2008年7月16日8時51分 紙面から]


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