五輪選手の人権バッジ着用認めず
フランス公共ラジオによると、同国の五輪選手らがチベット情勢を念頭に「より良い世界を」と記したバッジを着用して北京五輪の競技や開会式に臨む意向を示していることについて、フランス・オリンピック委員会のセランドゥール会長は14日、五輪本番では着用を認めない考えを示した。
新旧の五輪選手らが発案したバッジについてセランドゥール会長はこれまで着用を後押しする立場を示していたことから「セランドゥール氏は中国にひざを屈した」(緑の党のマメール下院議員)などと批判の声が上がっている。「人権の国」を自負するフランスだけに、バッジ論争は尾を引く可能性がありそうだ。
バッジ着用はチベット情勢など中国の人権状況に対する懸念を遠回しに表明するのが狙い。7日のパリ聖火リレーでは一部の聖火ランナーがこのバッジを着用した。
セランドゥール会長はフランスのスポーツ専門テレビに対し、五輪会場で政治や宗教に関する示威行為を行うことを禁じている五輪憲章を理由に「主義主張のためにバッジを着けることはできない」と述べた。
これに対してラポルト青年・スポーツ担当相は「バッジはそれほど攻撃的な内容ではない。着用禁止は残念だ」と疑問を示した。
[2008年4月15日22時59分]
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