五輪の警備に空前の53万人動員
北京五輪の安全確保のため、北京市が競技場の警備約9万人と、場外の警備員やボランティアら44万人を合わせ約53万人を動員することが16日、分かった。北京市(約1200万人)の約23人に1人が警備にかかわる計算で、「人海戦術」を駆使した五輪史上空前の警備態勢となる。
地対空誘導弾パトリオットを配備するなど五輪史上最大の警備態勢を敷いた4年前のアテネ五輪での動員数は約8万人だった。
中国筋によると、五輪期間中は五輪公園をはじめ競技場関連施設に警察4000人、軍部系の武装警察2万7500人、ボランティア5000人などを配置。このほか市内の公共施設などに職業警備員15万人、さらに住民ボランティア29万人が街頭の巡回パトロールを行い、治安維持を支援する態勢を取る。陸海空の軍隊を含むと規模はさらに膨らむとみられる。
北京五輪組織委幹部は「1人1人が都市の安全を維持する責任がある」とボランティア動員の意義を強調した。
中国誌「中国新聞週刊」最新号によると、住民ボランティアは「社区」と呼ばれる町内会的な地域団体が組織し、腕章を着用。既に巡回を始めた酒仙橋地区の参加者は50歳以上が大半で「長髪など髪形が怪しい人物は要注意だ」などと注意喚起、不審者を発見したら直ちに派出所へ通報するよう指導されているという。
中国では、五輪を標的にした新疆ウイグル自治区の独立勢力などによるテロへの懸念が強まり、中国指導部は最近になって「平安奥運」(平穏無事な五輪)を強調。習近平国家副主席は9日、「平安奥運の実現が最も重要だ」と呼び掛けた。
[2008年7月16日21時36分]
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