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19歳愛「楽しんで」史上最年少旗手の大役

入場行進する日本選手の先頭で旗手を務める福原愛(撮影・蔦林史峰)
入場行進する日本選手の先頭で旗手を務める福原愛(撮影・蔦林史峰)

 第29回夏季オリンピック北京大会の開会式が8日、メーン会場の「鳥の巣」(正式名称・国家体育場)で行われ、4年に1度のスポーツの祭典が幕を開けた。今回は史上最多の204カ国・地域が参加し、24日まで熱戦を展開する。卓球女子代表の福原愛(19=ANA)は2度目の大舞台に日本選手団史上最年少旗手として登場。小さな体で大きな旗をしっかり支え、大役を果たした。団体戦がスタートする13日へ向け、気持ちを高ぶらせた。

 全世界で約40億人が見守る開会式で、身長155センチの愛ちゃんの体は、大きな日の丸に隠れてしまいそうだった。入場当初は何度も振り返って後ろの選手を見た。しかし、徐々に笑顔になった。しっかりと旗を支え、日本選手団を先頭で引っ張った。「泣き虫愛ちゃん」も今は昔。アテネで15歳だった少女は19歳になって、中国・北京で大役を果たした。

 ドッキドキの1日だった。開会式直前には「たぶんすごく緊張してしまうと思う。落とさないようにだけ気をつけたい」と不安を口にしていた。朝食には白米、魚料理、チンゲンサイ、ヨーグルトを口にしたが、なかなかのどを通らなかった。外にトンボが飛び交うのを目にして、心配そうに空を見上げていた。

 「トンボが低空飛行すると雨が降るっていいますよね? ミサイルで雲を飛ばして雨が降らないようにするって(ニュースで)聞いたけど…」。

 本番用国旗は事前に渡されないため、卓球女子代表の近藤監督にはモップに重さ3キロの鉄アレイを2つ結びつけた“練習用具”を作ってもらった。しかし、卓球の練習に没頭するあまり、手にするヒマがなかったという。それでも、前回のアテネ五輪の旗手を務めたレスリングの浜口京子からは「大丈夫」と励まされ、当時の写真も見せてもらった。「あとは楽しんで迎えたい」。かろうじて緊張を胸の内に閉じ込めた。

 旗手も大変だったが、より大事なのは競技だ。13日に初戦を迎える団体戦を皮切りに、日本卓球史上初のメダルを目指す戦いが始まる。この日午前には会場の北京大体育館にある練習場で、現地に入って初めてラケットを握った。「2日間練習してなかったから体が重いかと思ったけど、いい感じだった」。気持ちはすっかり戦闘モードに突入した。【太田尚樹】

 [2008年8月9日8時38分 紙面から]


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