開会式に日本人アートディレクターの写真
五輪開会式で、子供たちの笑顔が登場した。撮影したのは、アートディレクター水谷孝次氏(57)。世界中の笑顔を伝える活動「メリープロジェクト」を通じ撮り続けた写真1644枚を、式典総監督の映画監督、張芸謀(チャン・イーモウ)氏に提供した。8日、東京・六本木ヒルズで始まった「メリーガーデン!」の写真展覧会で、水谷氏は「21世紀に大切なのは笑顔の交流。新しい中国の文化を世界に発信できるチャンスで、一翼を担わせてもらえた」と話した。
昨夏、張氏が子供たちの笑顔を募集していることを知り作品提供を申し出た。同年末に会うと「私たちがやりたかったことを、もうあなたはやっていた。いい笑顔の使い方を教えてもらった」と伝えられた。先月下旬、写真1100枚を使用すると手紙が届いた。「開会式に輝きがより一層増えた」とも記されていた。
水谷氏はこれまで多くの企業広告に携わり、フランク・シナトラら著名人とも仕事をしたが、最近は「世界の1人1人をもっとメリー(幸せ)にする」活動に軸足を移した。阪神淡路大震災後の神戸や同時多発テロ後のニューヨーク、途上国などでレンズを構えた。
「鳥の巣」に登場した笑顔の持ち主は、途上国で出会った子供たち。「笑顔は、負のマイナスをプラスに変える。生きるのに必死な彼らにスポットが当たってこそ、平和の祭典の意味がある。イーモウはそれを分かってくれた」と話した。
[2008年8月9日7時56分 紙面から]
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