2008年北京オリンピック特集

ニッカンスポーツ・コム


五輪共通メニュー
  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 五輪トップ
  3. ニュース
  4. 写真ニュース
  5. PDFニュース
  6. 日程
  7. 全競技結果
  8. メダル獲得票
  9. コラム
  10. 選手名鑑
  11. 北京ガイド

予想クイズ


ホーム > 2008年北京五輪 > 開幕前連載「メダル候補たちの武器」 > 体操・鹿島丈博


五輪開幕前連載「メダル候補たちの武器」

ここからこのページの本文

  • このページの先頭に戻る
  • このページのメニューに戻る
  • トピックスリストへ移動
  • フッターエリアへ移動

右手1本で1回転!!体操ニッポン連覇への切り札

360度回る鹿島の手首【体操・鹿島丈博】

 体操ニッポンの切り札は「汗と涙のメリーゴーラウンド」-。アテネ五輪男子団体総合の金メダリストで、あん馬のスペシャリスト鹿島丈博(27=セントラルスポーツ)が、世界屈指の大技を引っさげて北京に乗り込む。右手だけで体を支えて360度回転するE難度の旋回技「メリーゴーラウンド」(MGR)で、アテネ五輪後から演技構成に取り入れた。昨年8月に練習中に失敗して、引退も考える重傷を負った。危険と隣り合わせの“もろ刃の剣”で、団体連覇と種目別金メダルへの道を切り開く。

スペシャリスト

 また下86センチを誇る鹿島の両足が、あん馬の上にスローモーションで円を描く。白馬が躍る遊園地のアトラクションのように優雅で、時計の針のように正確に回転する。MGRは開脚旋回から始まるダイナミックな演技構成で異彩を放つ。

 右手でポメル(取っ手の部分)をつかんだまま、一直線に伸ばした体を水平に360度回転させる。見た目はシンプルだが、難度はE。F難度の技がないあん馬では最高ランク。昨年の世界選手権の種目別で披露したのは06年銅メダルのアルテメフ(米国)1人だけ。世界王者の肖欽(中国)ら、トップ選手がそろって“敬遠”した。

 鹿島 片手だけで(体を)支えるから、落下するリスクが高い。だからみんなやらないのかな。

 全体重59キロと遠心力のすべてを、右手1本で支える。致命的な失敗となる落下だけでなく、回転不足による減点の危険もある。日本協会の遠藤幸一常務理事は「手首が360度回るぐらい、関節が柔らかくないとできない」と指摘する。だが、鹿島には自信がある。

 鹿島 安定性が出てきたから(リスクなく)武器として使える。あん馬は技の数が少ないのでE難度がとれるのは大きい。(他の選手にない)特殊な技をやるのも(狙いの)1つ。

 背景には3歳で体操を始め1日1000回にも及ぶ旋回練習をこなして身につけた、安定性と柔軟性がある。さらにMGRは05年から演技構成に入れて約3年も熟成を重ねてきた。

 “引退危機”に追い込まれた因縁の技でもある。昨年8月の世界選手権直前、ドイツでの練習中にMGRから次の技へ移行しようとして、左手を器具の金属部分に強打した。甲を骨折して緊急帰国。手術を余儀なくされ、2週間以上も入院した。06年の左肩手術からようやく復調してきたときだった。ベッドの上で、脳裏に「引退」の2文字がよぎったこともあったという。懸命のリハビリを乗り越えて、今年5月のNHK杯で北京切符をつかんだ。けがの恐怖にも負けず、MGRも完ぺきに決めた。

NHK杯で成功

 団体総合連覇を狙う日本にとって、あん馬はつり輪と並ぶ弱点種目。具志堅幸司監督も「あん馬は全体的に中国の方が上だが、鹿島は日本の強み」と信頼する。03年世界選手権の種目別王者だけに、あん馬で日本初の金メダルもかかる。「気持ちは金メダルを目指してやるけど、まずは自分の最高の演技を」。苦い記憶と、スペシャリストとしての誇りが詰まった大技をたずさえ、再び世界の頂点へ向かう。【太田尚樹】

極限の構成

 鹿島の演技構成は「極限」の内容だ。本人も「これ以上入れるものがないくらい」と胸を張る。MGRのほかにもう1つ、アテネ五輪後に増やした技が同じE難度の「ウ・グォニアン」。うつぶせで2回転しながら、あん馬の端から端へと移動する。

 昨年の世界選手権を制した肖欽のA得点6・6に対し、NHK杯の鹿島は6・5。0・1点差を埋めるため、現在は最後の挑戦に取り組んでいる。難度Dの「マジャール移動」を同Eの「ドリッグス移動」に変更して、肖欽に追いつくプランだ。ともにあん馬の端から端へ移動する技だが、前者が4回手をつくのに対し、後者はひとまたぎ。14日の試技会では見事に成功させるなど、徐々に手応えをつかんできている。

NHK杯のあん馬演技構成 A得点=6.5
順番 内容 難度
1 トーマスシュピンデル(縦向き旋回1回ひねり) D
2 マジャール移動(縦向き前移動) D
3 Eコンバイン(E難度の連続技) E
4 ウ・グォニアン(下向き720度転向移動) E
5 シバド移動(縦向き後ろ移動) D
6 縦向き前移動4分の1ひねり→縦向き後ろ移動4分の1ひねり B
7 ショーン(一腕上上向き転向)=「メリーゴーラウンド」 E
8 正交差ひねり逆交差入れ B
9 Eフロップ(E難度の連続技) E
10 下向き逆移動倒立3部分移動下り D

※4番ウ・グォニアン、7番ショーン=「メリーゴーラウンド」はアテネ五輪後に新たに採り入れた技

鹿島のライバル
 最大の敵は地元中国の肖欽。力強い足さばきを武器に、05~07年の世界選手権3連覇中。07年世界選手権銀メダルのベルキ(ハンガリー)同銅メダルのスミス(英国)も強敵。06年同銀メダルで今季のドーハ国際を制した21歳のセラトライ(オーストラリア)ら若手も台頭してきている。
2007年世界選手権の種目別上位3人と鹿島の演技構成比較
順位 選手名 国名 合計点 A得点 B得点 難易度別の技数
A B C D E
1 肖欽 中国 16.300 6.6 9.700 0 2 0 6 3
2 K・ベルキ ハンガリー 15.700 6.3 9.400 0 1 1 5 3
3 L・スミス 英国 15.600 6.5 9.100 0 2 0 4 4
- 鹿島丈博 日本 15.950 6.5 9.450 0 2 0 4 4

【注】鹿島は不出場のため、得点はNHK杯初日のもの

体操の採点法
 06年から10点を満点とする従来の方式が廃止され、技の難度など構成内容を評価するA得点と、技の出来栄えを評価するB得点(10点満点)の合計で争われることになった。難度の高い技を数多く入れてA得点を稼ぐ中国などに対し、日本は「美しい体操」の伝統からB得点を重視する傾向が強い。
鹿島丈博(かしま・たけひろ)
1980年(昭55)7月16日、大阪市生まれ。3歳で体操を始める。あん馬で頭角を現し、95年に史上最年少の15歳で全日本選手権制覇。世界選手権では02、05年に銅メダル、03年には日本初の金メダルを獲得。04年アテネ五輪では銅メダルに終わったが、日本の団体総合制覇に貢献。06年5月に結婚。168センチ、59キロ。

バックナンバー

  • 【陸上男子400メートルリレー】世界最速のバトンパス
  • 【体操・鹿島丈博】360度回る鹿島の手首
  • 【ソフトボール・上野由岐子】世界ひねる!!上野金獲ルネード
  • 【卓球・福原愛】卓球愛ボーグ
  • 【柔道・石井慧】転がる石井が欧州潰す
  • 【陸上・為末大】為末の腕はメトロノーム
  • 【バドミントン・小椋久美子、潮田玲子】オグシオもシオオグもいける!
  • 【女子マラソン・野口みずき】低燃費マイナス677歩
  • 【女子レスリング・吉田沙保里】3種の新技!タックル変化
  • 【競泳・北島康介】完成目前最強の水かき

ここからトピックスリスト

  • このページの先頭に戻る
  • このページの本文に戻る
  • フッターエリアへ移動

日本のメダル獲得状況

金メダル
9
銀メダル
6
銅メダル
10



PDFで読む五輪ニュース

最新PDFニュースのサムネイル

画像をクリックするとPDFで表示されます。


日刊スポーツ五輪コラム

広部玄の『熱チュウ大陸』

広部玄「熱チュウ大陸」

1元ショップに偽ミッキーグッズ
[8月25日]
『現地記者発・ニイハオ日記』

「現地記者発ニイハオ日記」

中国人の心もとらえた上野熱投
[8月25日]

五輪名言集

「都大路が生み出した金メダリスト」


アクセスランキング

  1. 1星野監督「たたかれるくらい勝負したい」
  2. 2朝原トラック卒業し“教授への道”へ
  3. 3川崎骨折だった…北京五輪強行出場の代償
  4. 4ノムさん「視野狭い」星野監督をバッサリ
  5. 5反日感情強い瀋陽で声援も…/サッカー
  6. 6フェルプス五輪閉幕1週間で3億円荒稼ぎ
  7. 7星野監督「たたくのは時間止まってる人」
  8. 8WBCへ渡辺会長「星野監督しかいない」
  9. 9フェンシング太田のコーチ引き抜かれる?
  10. 10日本悲願の金メダル/ソフトボール

女性アスリート写真

ロシア

ローラ・チャンの中国語で話しチャイナ!

日本代表選手の最新ブログ

別府史之(自転車)
Let’s Fight! [9月01日]
山本隆弘(バレーボール)
wii fit [9月01日]


ここからフッターエリア

  • このページの先頭に戻る
  • このページの本文に戻る
  • トピックスリストに戻る
  • 五輪一般
  • サッカー
  • 野球
  • ソフトボール
  • 陸上
  • 柔道
  • 競泳
  • シンクロ
  • 飛び込み
  • 水球
  • 体操
  • 新体操
  • トランポリン
  • レスリング
  • 重量挙げ
  • バレーボール
  • ビーチバレー
  • バスケットボール
  • テニス
  • 卓球
  • バドミントン
  • ハンドボール
  • ホッケー
  • アーチェリー
  • 射撃
  • ボクシング
  • テコンドー
  • 自転車
  • トライアスロン
  • カヌー
  • ボート
  • セーリング
  • フェンシング
  • 馬術
  • 近代5種

五輪共通メニュー
  1. ホーム
  2. 五輪トップ
  3. ニュース
  4. 写真ニュース
  5. PDFニュース
  6. 日程
  7. 全競技結果
  8. メダル獲得状況
  9. コラム
  10. 選手名鑑
  11. 北京ガイド

  • 会社案内
  • 採用情報
  • 広告ガイド
  • 新聞購読
  • このサイトについて
  • 個人情報の取り扱い
  • お問い合わせ
nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
(C)2009,Nikkan Sports News.
ニッカンスポーツ・コム