攻撃の幅が増え相手焦りミス
2008年8月16日
<北京五輪・サッカー:日本2-0中国>◇15日◇女子準々決勝
沢の経験が生きた一戦だ。国際Aマッチ142試合出場のベテランが、中盤で相手のパスコースに入り、短いパスを出させなかった。相手のボールを受ける姿勢、体の向き、ボールの位置で次のプレーを予測し、ポジショニングを取った。2トップにも指示を出し、攻撃の起点をつぶした。
前線から2トップが積極的に守備し、相手の選択肢は苦しまぎれのロングボールだけ。2トップの韓端と徐媛は縦のスピードがあって、いいボールを出されたら、日本は苦しんだはず。しかし前半はほとんど走らされることがなかった。
課題もクリアされてきた。2点目がその象徴だ。ここまで、サイド攻撃とセットプレーにこだわってきたが、永里のゴールは中央突破から。大野がドリブルで持ち込み、ワン・ツーで抜けた際に、焦った相手にミスが生じた。攻撃のバリエーションを増やすと、それだけチャンスは広がる。
準決勝は秦皇島で負けた米国と北京で再戦。ピッチ状態が悪いと、体格の差が結果につながる確率が高いが、いいピッチでは細かく、速くつなぐ日本の良さが出てくる。今まで勝ったことのない米国に勝てる最大のチャンスだ。(日刊スポーツ評論家)




