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日本の五輪史


2004年アテネ予選

日本、FW大久保が連続弾!
2004年3月19日の日刊スポーツ一面
2000年3月19日の日刊スポーツ一面

 ◇2004年3月18日◇アテネ五輪予選 UAE戦◇国立競技場

 遅れてきた男が決めた。気持ちで決めた。FW大久保嘉人(21=C大阪)の2発で、U-23(23歳以下)日本代表がアテネ切符を手にした。腸炎禍、疲労、けが人に苦しみ、UAEとの最終戦までもつれ込んだ五輪アジア最終予選は、山本ジャパンが3-0と圧勝。前半12分にDF那須のヘディングで先制すると、同41分、後半2分にUAEラウンドの代表落ちからはい上がってきた大久保が連続弾で息の根を止めた。B組を1位で突破して3大会連続の五輪出場をアジアから1番乗りで決めた。

 雨の国立が総立ちになった。アテネ行きを祝福するコールと拍手が鳴り止まなかった。後半2分。五輪出場を完全に決定づける大久保のシュートは、1度はバーを直撃する。それでもこぼれ球に食らいつくと、相手DFよりわずかに早く右足を振り抜いた。「バーレーンがどうなっているか分からなかったので、もう1点と思っていた。気持ちで押し込んだ」。前半41分に続くこの日2発目。UAEの選手たちは肩を落とし、ゴール裏で大久保はスタンドに向かって両手を突き上げた。16日のレバノン戦はチームの窮地を救い、最終戦では五輪を決める活躍。帰ってきたエースは完全に復活を果たした。

 明らかに成長して日本ラウンドにはい上がってきた。A代表に続き、UAEラウンドもU-23代表落ち。これをきっかけに変わった。レバノン戦後、宿舎に戻った大久保は湯船にゆっくりとつかった。シャワーで済ませず、疲れた体をいたわるためだった。この日は試合前に主審に自ら握手。激しいファウルで何度も倒され、顔をゆがめたが立ち上がると黙々とプレーし続けた。これまで素質だけでプレーしてきた奔放な天才が、自己を捨ててチームのために走った。

 「厳しい戦いになったけど、チーム一丸となって戦った結果。最後はみんなの気持ちで勝った」。大久保が胸を張った。念願の五輪切符は、チームにとっても試練の連続だった。UAEラウンドで原因不明の下痢騒動に陥り、日本ラウンドにも大きく影を落とした。積み重なる疲労、DF闘莉王の負傷。次々に暗雲が襲い掛かった。そんな危機を大久保が救った。山本監督は「(大久保を)日本ラウンドでの心のより所にしたかった。最後に戦力になってくれた」とエースの復活を喜んだ。

 平山、大久保、田中がクルクルと入れ替わる攻撃型3トップは、本番での新たな可能性を感じさせた。決定力不足解消とともに、スムーズに機能した。これまで大久保は、A代表では完全にFW。U-23代表でも昨年はすべて最前線でプレーしてきた。しかし、この日は役割に徹し答えを出した。

 「このチームの立ち上がりの時に、表彰台に立つというのが目標だった。立てるように頑張りたい」。3大会連続の五輪出場。新しい歴史を刻み、メダルを狙うと宣言した。この日の2発で、アテネ予選通算4得点としてチームで得点王にも返り咲いた。エース大久保が、本大会でもチームを引っ張り続ける。【中村基也】

[2004年3月19日付紙面から]

試合別データ
監督
山本 昌邦
コーチ
石井 知幸
UAEラウンド第1戦
年月日 スコア 相手 得点者 場所
2004/03/01 △0-0 バーレーン   UAE・アブダビ
ポジション 選手名
GK 林 卓人
DF 菊地 直哉  →石川 直宏
闘莉王
那須 大亮
MF 徳永 悠平
鈴木 啓太
今野 泰幸
森﨑 浩司
松井 大輔  →山瀬 功治
FW 田中 達也  →高松 大樹
平山 相太
UAEラウンド第2戦
年月日 スコア 相手 得点者 場所
2004/03/03 ○4-0 レバノン 田中、鈴木、高松、石川 UAE・アブダビ
ポジション 選手名
GK 林 卓人
DF 徳永 悠平
闘莉王
那須 大亮
MF 石川 直宏
鈴木 啓太
今野 泰幸
森﨑 浩司
松井 大輔  →前田 遼一
FW 田中 達也  →坂田 大輔
平山 相太  →高松 大樹
UAEラウンド第3戦
年月日 スコア 相手 得点者 場所
2004/03/05 ○2-0 UAE 高松、田中 UAE・アブダビ
ポジション 選手名
GK 林 卓人
DF 茂庭 照幸
闘莉王
那須 大亮
MF 徳永 悠平
鈴木 啓太
今野 泰幸
森﨑 浩司  →菊地 直哉
山瀬 功治  →松井 大輔
FW 田中 達也
平山 相太  →高松 大樹
日本ラウンド第1戦
年月日 スコア 相手 得点者 場所
2004/03/14 ●1-0 バーレーン   埼玉・埼玉スタジアム
ポジション 選手名
GK 林 卓人
DF 茂庭 照幸
闘莉王  →阿部 勇樹
那須 大亮
MF 徳永 悠平
鈴木 啓太  →松井 大輔
今野 泰幸
根本 裕一  →石川 直宏
前田 遼一
FW 田中 達也
高松 大樹
日本ラウンド第2戦
年月日 スコア 相手 得点者 場所
2004/03/16 ○2-1 レバノン 阿部、大久保 東京・国立競技場
ポジション 選手名
GK 林 卓人
DF 近藤 直也
阿部 勇樹
茂庭 照幸
MF 石川 直宏
今野 泰幸
森﨑 浩司
松井 大輔  →田中 達也
前田 遼一
FW 大久保 嘉人
平山 相太
日本ラウンド第3戦
年月日 スコア 相手 得点者 場所
2004/03/18 ○3-0 UAE 那須、大久保2 東京・国立競技場
ポジション 選手名
GK 林卓人
DF 茂庭 照幸
阿部 勇樹
那須 大亮
MF 徳永 悠平
鈴木 啓太
今野 泰幸
森﨑 浩司
FW 大久保 嘉人
平山 相太
田中 達也
アテネ五輪予選登録メンバー
No. 選手名 年齢 所属
1 黒河 貴矢 22 清水
2 田中マルクス闘莉王 22 浦和
3 阿部 勇樹 22 市原
4 那須 大亮 22 横浜FM
5 茂庭 照幸 22 F東京
6 今野 泰幸 21 F東京
7 石川 直宏 22 F東京
8 山瀬 功治 22 浦和
9 高松 大樹 22 大分
10 松井 大輔 22 京都
11 田中 達也 21 浦和
12 徳永 悠平 20 早大
13 鈴木 啓太 22 浦和
14 前田 遼一 22 磐田
15 根本 裕一 22 大分
16 近藤 直也 20
17 森﨑 浩司 22 広島
18 林 卓人 21 広島
19 大久保 嘉人 21 C大阪
20 平山 相太 18 国見高

※年齢、所属は当時

【各ポジションの意味】
  • GK=ゴールキーパー
  • FB=フルバック
  • HB=ハーフバック
  • FW=フォワード
  • RB=ライトバック
  • LB=レフトバック
  • RH=ライトハーフバック
  • CH=センターハーフバック
  • LH=レフトハーフバック
  • OR=アウトサイドライト
  • IR=インサイドライト
  • CF=センターフォワード
  • IL=インサイドレフト
  • OL=アウトサイドレフト
  • DF=ディフェンダー
  • MF=ミッドフィルダー

男子代表

1936年ベルリン大会
準々決勝敗退
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1956年メルボルン大会
1回戦敗退
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1964年東京大会
準々決勝敗退
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1968年メキシコ大会
銅メダル
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1996年アトランタ大会
グループリーグ敗退
予選詳細へ
本戦詳細へ
2000年シドニー大会
準々決勝敗退
予選詳細へ
本戦詳細へ
2004年アテネ大会
グループリーグ敗退
予選詳細へ
本戦詳細へ

女子代表

1996年アトランタ大会
グループリーグ敗退
詳細へ
2000年シドニー大会
第3回女子世界選手権の成績により参加できず
2004年アテネ大会
準々決勝敗退
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