大久保OA枠で五輪、反町監督が高評価

- 試合形式の練習でボールをトラップする神戸FW大久保(中央)
神戸のFW大久保嘉人(25)が、U-23(23歳以下)日本代表のオーバーエージ(OA=年齢制限外)枠で北京五輪に出場することが13日、有力になった。日本協会側は既に複数の候補をリストアップし、中でも反町監督が抜群の決定力を持つ大久保を評価。3人のOA枠入りが濃厚となった。6月はA代表としてW杯アジア3次予選4連戦に、そして8月は北京五輪に臨む。日本が誇るワンダーボーイが今夏、2世代でフル回転する。
大久保が2大会連続で五輪の舞台に立つことが有力になった。北京五輪に出場するU-23日本代表は、決定力不足が永遠のテーマ。複数の関係者によると、大久保の得点力を高く評価する反町監督が、OA枠の最有力候補にリストアップした。実現すれば00年シドニー大会のMF中田英とDF松田に続き、史上3人目の2大会連続での五輪出場になる。
大久保も五輪への思い入れは強い。04年アテネ大会は3戦2発と個人としては結果を残しながら、1次リーグ敗退に終わった。この日、OA候補に挙がっていることについては「聞いてない」と話したが熱い思いは隠さなかった。
大久保 (OAで)呼ばれたらオレは行くよ。断る理由なんてない。それ(雪辱の思い)もあるしね。五輪に出るのは名誉なこと。行ってもいいというより、個人的には行きたい。
日本NO・1の点取り屋として、白羽の矢が立った。A代表の岡田監督も4月27日G大阪戦、同30日鹿島戦、5月10日名古屋戦と2週間で3試合も直接視察。世代別の代表を超え、反町監督と情報を取り合っている。神戸関係者も「あれだけの選手。正式に聞いてないが、候補に挙がってもおかしくない」という。DFの背後に飛び出すスピードだけでなく、2列目からパスも出せる攻撃力は、メキシコ大会大会以来のメダルを狙う反町監督にとって魅力的だ。
10日名古屋戦で2月に手術した右ひざ痛を再発。前日12日にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた。診断結果は「異常なし」だった。この日の練習ではテーピングをせずにフルメニューを消化。常に違和感を抱える大久保は「ひざはこのままやるしかない。これから(気候が)暖かくなれば、良くなっていく」と気丈に話した。
6月にはA代表としてW杯アジア3次予選の4連戦、8月には北京五輪と多忙を極めることになる。それでも96年アトランタ大会王者ナイジェリア、U-21欧州王者のオランダら強豪がそろうB組との対戦に大久保が燃えないはずがない。日本のため、自分のため。ワンダーボーイが、フル回転で北京へ向かう。【益子浩一】
[2008年5月14日8時24分 紙面から]
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