森本五輪へ合流即デビュー

- トゥーロンでの初練習に取り組むFW森本(右)ら(撮影・PNP)
【トゥーロン(フランス)19日=山下健二郎】怪物が、五輪へ「高速デビュー」する。U-23(23歳以下)日本代表は20日、トゥーロン国際大会1次リーグ初戦で、8月の北京五輪でも対戦するオランダとの「前哨戦」に臨む。18日にセリエA最終節でカターニャを残留に導いた、同代表初招集のFW森本貴幸(20)も現地入りしさっそくランニング中心のメニューをこなした。中1日の過密日程ながら、反町監督は本番を想定した一戦で合流即起用の方針を打ち出した。森本がレギュラー奪取への第1歩を踏み出した。
大仕事をやってのけた充実感が、次なる戦いへの闘志をかき立てた。森本は、クラブの来季セリエA残留を決めたローマ戦から一夜明け、反町ジャパンが待つフランスに降り立った。折しも、トゥーロン国際に出場する五輪優勝候補のイタリアと同便。航空会社の手違いで荷物が届かないアクシデントにも見舞われたが「初めての代表なので、どうなるかは分からないけれど、自分の持っているものを出していきたい」と気を引き締めた。
引き分け以上が求められたローマ戦。1点を追う後半開始からピッチに投入されると前線で攻撃のスペースに飛び込み続けた。後半40分、右サイドから積極的に左足でシュート。相手DFに当たったこぼれ球を味方が押し込み、歓喜の勝ち点1を手にした。19日付地元紙は、ラ・シチリアの「7・5点」をはじめ、軒並み森本を絶賛した。
本来なら、ローマ戦から中1日で行われるオランダ戦での出場はコンディション的に難しい。だが、五輪本番を想定した特別な一戦だけに、反町監督は「時差という意味では(国内組より)リードしている。ローマ戦ではフル出場していないし、45分間なら十分戦力になると思っている」と即起用する考え。伝え聞いた森本も「疲れはないし、行けと言われればいつでも行けます。1次リーグを勝てば、全部で5試合。いい大会なので最後まで行けるようにしたい」と燃えた。
得点力アップを目指し、平山(東京)ら昨年のアジア予選の主力を遠征メンバーから外してまでFW再編成に着手した反町ジャパン。プロバンスの風とともに、森本がチームへ新たな息吹を吹き込む。
[2008年5月20日8時29分 紙面から]
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